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美波「ねぇ………ホントにいいの??」
美波ちゃんが心配してくれる。
あれから一週間。
私は恋次を避け続けている。
成美『………。』
もちろんそんなのいけないのはわかってる。
でも………
成美『歯止めがきかなくなるから………。』
そしたらまた恋次に迷惑をかけてしまう……。
それだけは嫌だ。
ただえさえ簡単な書類を
わざわざ恋次に手伝ってもらわなきゃならないくらいに抜けてんのに…
美波「ふぅ……成美ちゃんらしくて別にいいんじゃないの?」
わたし…らしい?
成美『私らしい……ってなんだろ……。』
自分の事なのにわからないや…
美波「だってさ、成美ちゃんに教えてあげて。」
成美『へっ?』
ギュッ
後ろから抱きしめられる
美波ちゃんじゃない誰かに…
「やっと捕まえた……。」
この声……
成美『恋次……。』
何で…何でここに?
その疑問に美波は答えた。
美波「成美ちゃんが逃げるから、ウチが呼んだの。
ゴメンね…でも逃げてばっかじゃ何も解決しないから…最後のおせっかいだからさ……。許してね。」
そう言うと美波ちゃんは瞬歩で消えた。
恋次「成美……。逃げないで俺の話聞いてくれ。」
……美波ちゃんが言うとうりこのままじゃダメだもんね……。
成美『うん……。もう逃げないよ。』
私は覚悟した。
恋次「………俺、ルキアのこと好きって言っただろ?」
成美『うん…。』
恋次「よく考えたらあの好きって気持ちは家族としての気持ちだったんだ……。ルキアは俺にとって家族みたいなヤツだから…
ルキアも俺と成美が一緒にいるところ見たときは家族がいなくなるって怯えていたんだ………。」
美波ちゃんから聞いていた。
小さい頃から2人は一緒にいた事。
ルキアは白哉隊長に嫌われていると責め続けていること……
恋次「好きだ……成美……。」
成美『ホントに………??』
恋次「もう、離さないからな……。」
―やっと気づいた………。
俺には成美が必要で…
これからもずっと一緒にいたいと、
傍にいてほしいと心から想えるのも……
成美だけだ………。
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