Eggキット * 人々は、魔女の必死な様子に嘘はないと思った。 ならば、どうして彼等が行方不明になったのか、しっているか? ある村人が聞いた。 魔女は暗い表情で頷いた。 知っているわ。誰がやったのか、誰がやらせたのか。 誰が?と村人が聞くと、使い魔が代わりに応えた。 教えられないの。魔術に関わる者は、色々な契約に捉われるから。 その答えを聞いて、村人達は愕然とした。 結局わからずじまいか。 でも、と魔女が続けた。 教えられないけど、ついていってあげる。 魔術を施したものの所に、連れてってあげる。 貴方たちが行くのなら。 どうする?行く? 村人達の応えは一つ。 行く。行って取り戻す。 その言葉に満足したように、二人は笑った。 なら、行ってあげる。 求めるなら手を貸してあげる。 私達の領域を侵した愚かな術者に、私達の罰を与えなきゃならないしね。 [*前へ][次へ#] [戻る] |