短編集
6
この訪問が、アリファエルにとって、有意義なものになるだろうという予感が、皇帝にはあった。
だからこそ、リーフに着いて、三日も経たない内に、すぐにでも帰りたいという手紙が来た時、まだ帰国は許さないという旨の返事を返した。
やはり皇妃は、それに対しても、口煩く言ってきたが、全て黙殺した。
そんな皇帝の気持ちを知らないアリファエルは、リーフで出会う。
二つの小さな命は邂逅する。
初めて感じる戸惑いと、驚きを伴って、彼等は歩み寄る。
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