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ハルノヒザシ

「ふー美味しかったね〜」
満腹。満腹と満足げな顔をしながら兄貴がお腹を撫でる。
「京都料理はやっぱ見た目が綺麗だよね」
「帰ったら作ってよー」
「んーできるかなぁ。出汁が難しそうだなぁ」
浴衣姿にクーラー苦手だからと羽織まで着ている兄貴。その防御力高そうなところがこれまたいいんだよな、と兄貴と会話をしながら俺はひたすら妄想を続けていた
「あ、夏お土産屋覗いて見ようよー」
弥生ちゃんや睦美君に何かお土産買ってかないと。
「あいつら京都近いから八つ橋なんて食い飽きてんじゃねーの」
「八つ橋は何回食べても美味しいからいいんだよ。あ、ほら夏限定の味とか」
そんなことを言いながらお土産を眺めだす兄貴。こうなってしまうと長いと知っている俺は小銭をもらってアイスでも食べて待っていることにする。
(えーっとどれにしようかな。やっぱ抹茶だろ。ここは)
店の外にある冷凍ケースをのぞきながらアイスを選んでいるとガヤガヤと騒がしい声が聞こえてきた。
ふっと視線を上げてみれば7、8人の若い男女。どうも躾がなってないらしくぎゃあぎゃあと騒ぎながら歩いている。
しかも…その中には…

(あいつら…)

さっきの露天風呂の3人がいた。
俺は反射的に旅館を出ていくそいつらの姿を追う。

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あきゅろす。
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