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ハルノヒザシ

「おかえり。もう図書と保健しか残ってないぞ」
そんな中黒板に向かっていた西原先生が言う。
なんか早い物順に係を決めていたらしい。
「はぁ?何でもう決めてんの?」
隣で三好が悪態をつく。
静かな声だが。声色が怖い。あれそんなキャラだったっけ?三好。それとも普段キレない奴がキレると怖いって奴かな。
「三好どっちがいい?俺どっちでもいいから」
俺はどのみち何の委員でもいいと思っていたし、そう三好に言う。
三好はと言うと難しい顔をして黒板を睨んでいた。
そんなに嫌なのか?委員会が。俺はなんとなく困ってしまう。
しばらく悩んだ後三好は顔を上げた。
「俺、保健委員がいいです。俺、楽な方がいいし。悪いな。前田。」
三好が言った瞬間、大きく教室がざわめいた。

三好はとっととチョークで保健委員の所に名前を書き、ついでに図書委員の所に俺の名前を書いてしまう。
そして、そのまま席に戻ってしまう三好を俺は慌てて追っかた。
「んじゃこれで決定だ。ついでに今日委員会あるから行って来いよー」
西原先生が気だるそうな表情で言う。
多分いつもこんな感じなんだろうな、この先生は。
しかしなんだろうな。あのざわめきは。保健委員つぅのはそんなにみんな嫌なのか?


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