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RAPTORS

「………………………………………………………………………………遅いな」
 本当にぽつねんと鶸が言った。
「………遅いですよね。全く」
 縷紅も妙な間を空けて言う。
 男二人きりの、洞窟の一部屋にて。
「これで……何日だっけ?」
「八日目の夜です」
 今度は即答で縷紅は言った。
 そう、それは。
「あ〜〜もぉ〜〜本当に俺が王になっちまったじゃねぇかアホ黒ーー!!」
 …とりあえず、鶸はこんな人物だから仕方ない。
 万一、もし帰って来なかったら、という時の策として茘枝を行かせたが、彼女共々帰って来ない。
 ひょっとして、根の国とは帰りたくもなくなるような楽園なのか…?
 鶸の中で、完全な誤解による野望が膨らんでいた。







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あきゅろす。
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