impatient
7
紗奈はきょとんとした顔で、俺の行動を眺めている。
「続きはしないのか?」
「し、します。」
促せば、紗奈は俺の足を跨ぎ、中央で猛り始めた物に手を添える。
「それでは俺が紗奈に触れられないだろう?」
「え?えっと…。」
「反対を向け。」
「反対…ですか?」
恐らく意味のわかっていない紗奈は、このまま放っておけば腹に乗るだろうと予想し、その前に一言加える事にした。
「俺の顔を跨げと言っているんだ。」
ぽかんと開いたままの口を閉じられない様子の紗奈。
漸く脳内で整理ができたらしく、意味に気付いた途端、顔を真っ赤にして狼狽えた。
「………えええ!?そんなこと…っ」
「できるだろう?」
「や…いやです。無理です…。」
「無理じゃない。公平な条件のはずだ。」
今にも泣き出しそうな紗奈の頭を撫でながら言い聞かせる。
基本的に紗奈が嫌と言う事は無理矢理させないが、今の"嫌"は紗奈の本心ではない。
その証拠に。
「目、つぶっててください。」
「無理にしなくてもいいんだぞ?」
「…恥ずかしいですけど、無理じゃありません。」
紗奈を突き動かす物は、色欲か好奇心か、はたまた俺への奉仕心か。
紗奈は本当に恥ずかしそうにしながら、怖ず怖ずと俺が望む体勢をとった。
「すごいな。せっかくの下着をもうこんなに濡らしてしまって。」
「やっ!見ちゃダメですっ!」
「わかったわかった。」
いつもより過剰に反応する紗奈は素早く上から降り、俺が目を瞑る様を見届けてから先程の体勢に戻ったのを、ベッドの軋みで感じた。
自身が温かい粘着質に包まれ、俺も紗奈への愛撫を開始する。
「ここか?」
「んんっ。」
紗奈の中心部を縦になぞると、紗奈は腰を振って身もだえた。
「見えなくても、紗奈がこんなに濡れている事はわかる。まだ触ってもいないのに、いつからこんなに濡らしていたんだ。」
「んっふっ…」
「俺のを舐めて感じていたのか?」
「んっ…は、そんなこと…。」
「それならいつ?耳を攻めた時か?」
「…っごめんなさい。陽高様、の…を、舐めて………感じてました。」
紗奈は告白しながらも、声に鳴咽が混じり始める。
「そうか。紗奈は本当に可愛いな。」
「ひゃんっ!」
舌で秘部を舐め上げると、紗奈は嬌声を上げつつも、負けじと俺自身を頬張った。
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