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impatient


仕草も可愛い。気持ちも良い。

だがずっとこれを続けられるのでは、決定的な刺激もなくまさに生き地獄だ。


「…紗奈。」

「はい。」

「嫌でなければ、それを銜えてみてくれないか。」

「…くわえる?」


紗奈は小首を傾げ、ぱくっという効果音が似合う動作で俺の物を口に含み、これで合っているかと上目遣いで問い掛ける。

俺は一つ頷き、続きを指導した。


「舌を使いながら、頭を上下に動かせるか?」

「……?」

「それは前後だ、紗奈。」


紗奈からすれば上下だったかもしれないな。

俺は紗奈の頭に手を当て、なるべく優しく自身に引き付けた。


「んんぅ…っ!」

「悪い。苦しかったか?」


微かに涙目になる紗奈を見て、俺は慌てて手を離した。

しかし紗奈は、俺の物を口に含んだまま首を左右に振って否定を示し、緩やかに上下に動き始めた。


「……っ。」

「?」


息を詰まらせた俺を、紗奈は疑問の目で見つめたが、理由が分かると照れ臭そうに微笑み、舌と口の速度を上げた。


「紗奈…もう、いいから…。」

「んぷっ……何でですか?」

「今度は俺が気持ち良くさせてやる番だ。」


あのまま続けられたら危なかった。

カーペットに膝を付く紗奈の脇を抱えて持ち上げようとすると、紗奈は不満そうに頬を膨らませた。


「何だ?」

「だって、陽高様まだ…イ、イッてないじゃないですか。やっぱり私、下手ですよね。」


しょんぼり肩を落とす紗奈の頭を撫でて、額にキスを落とす。


「上手かったよ。情けないが、もう少しでイきそうだった。」

「じゃ、何で止めたんですか…?」

「紗奈の口内に出す訳にはいかないだろう。」


そう言いながら紗奈の頭を撫でて宥めようとしていると、紗奈は少し考えるそぶりを見せた後、先程の行為を続行した。


「紗…っ!?」

「構いませんから、私の口の中に全部出して下さい。」


それを聞いた俺の分身が大きく脈打ったのが唇から伝わったのか、紗奈は不思議そうな、驚いたような顔をして、再度深く銜え込んだ。


「ん、ぐ…。」

「無理をしなくてもいいんだぞ?」

「してないです。んっ…」


俺の興奮度合いは、過去最高かもしれない。

一生懸命に奉仕する紗奈の姿は何とも可愛く、そして艶かしい。

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