impatient 4 仕草も可愛い。気持ちも良い。 だがずっとこれを続けられるのでは、決定的な刺激もなくまさに生き地獄だ。 「…紗奈。」 「はい。」 「嫌でなければ、それを銜えてみてくれないか。」 「…くわえる?」 紗奈は小首を傾げ、ぱくっという効果音が似合う動作で俺の物を口に含み、これで合っているかと上目遣いで問い掛ける。 俺は一つ頷き、続きを指導した。 「舌を使いながら、頭を上下に動かせるか?」 「……?」 「それは前後だ、紗奈。」 紗奈からすれば上下だったかもしれないな。 俺は紗奈の頭に手を当て、なるべく優しく自身に引き付けた。 「んんぅ…っ!」 「悪い。苦しかったか?」 微かに涙目になる紗奈を見て、俺は慌てて手を離した。 しかし紗奈は、俺の物を口に含んだまま首を左右に振って否定を示し、緩やかに上下に動き始めた。 「……っ。」 「?」 息を詰まらせた俺を、紗奈は疑問の目で見つめたが、理由が分かると照れ臭そうに微笑み、舌と口の速度を上げた。 「紗奈…もう、いいから…。」 「んぷっ……何でですか?」 「今度は俺が気持ち良くさせてやる番だ。」 あのまま続けられたら危なかった。 カーペットに膝を付く紗奈の脇を抱えて持ち上げようとすると、紗奈は不満そうに頬を膨らませた。 「何だ?」 「だって、陽高様まだ…イ、イッてないじゃないですか。やっぱり私、下手ですよね。」 しょんぼり肩を落とす紗奈の頭を撫でて、額にキスを落とす。 「上手かったよ。情けないが、もう少しでイきそうだった。」 「じゃ、何で止めたんですか…?」 「紗奈の口内に出す訳にはいかないだろう。」 そう言いながら紗奈の頭を撫でて宥めようとしていると、紗奈は少し考えるそぶりを見せた後、先程の行為を続行した。 「紗…っ!?」 「構いませんから、私の口の中に全部出して下さい。」 それを聞いた俺の分身が大きく脈打ったのが唇から伝わったのか、紗奈は不思議そうな、驚いたような顔をして、再度深く銜え込んだ。 「ん、ぐ…。」 「無理をしなくてもいいんだぞ?」 「してないです。んっ…」 俺の興奮度合いは、過去最高かもしれない。 一生懸命に奉仕する紗奈の姿は何とも可愛く、そして艶かしい。 [*前へ][次へ#] [戻る] |