戦国
鴉の忘れ物(*小ジュ×政)
※佐政前提です。









ガタンッ!!




「!?」





宵の頃には不釣り合いな大きな物音が響いた。





「政宗様!何事ですか!?」



主君の異変を感じて部屋に飛び込んだが。





障子が外れていてひんやりとした夜気が入り込んでくる。



布団の上にいる主君は、乱れた寝間着姿で刀を握り締めていた。



「Ah〜……小十郎か……何でもねぇよ」



政宗は刀を収めてばつが悪そうに頭を掻いた。



(真田んとこの忍か………)




小十郎は溜め息をつきながら障子に破れがないか確認しながらを立てた。




「政宗様、こんな夜更けに痴話喧嘩はお止め下さい」

「んなもんじゃねぇよ……あぁ〜……小十郎……」




カタン────




主君の熱っぽい呼び掛けに、小十郎は障子をきちんと締めてゆっくりと振り返った。




「小十郎…………曲者の侵入を許したんだ……ちゃんと始末していけ……」




忍に焚き付けられた体の熱を沈めたい──



「……政宗様が招き入れたのでしょう……」

「テメー………俺に恥かかす気か!?」




遠回しに自分が悪いのだから自分で処理しろ……という言葉に、政宗は片膝を立てて身を乗り出した。



白くスラリと伸びた脚は悩殺的だ……







「政宗様………戯れが過ぎるからこういう目に合うのですよ」

「っるせぇ……小言なんざ聞きたくねぇ……」

「全く………」



小十郎は政宗に近寄り膝をついた。









─────


「あ………」



切羽詰まっていたのだろう。


肌に触れるといつもより体温が大分高く、自身を軽く擦っただけで先走りが溢れてきた。




「あ……小じゅ……そこだけじゃなくて……」



体が疼くようで催促するように足を広げた。




(────猿飛の野郎……どこまで焚き付けて逃げやがったんだ……)




小十郎は心の奥で悪態をつきながら政宗の蕾に指を宛がった。



「んっ………」


政宗の体はピクンと反応した。



蕾は入り口こそ乾いていたが、中は一度解かされた後のようで指の侵入を拒むことなく飲み込んでいく。




「あぁっ……」




指の数を増やしてやれば快感に目を潤ませて喘ぎ声を出した。





コリッ────




「アッ………!」




良い所を擦った途端、政宗は吐精して腹を汚した。



「ハァ……ハァ………」




目元を朱に染めながら呼吸の乱れた政宗は、気恥ずかしさからなのか小十郎と目を合わさずにいた。




「入れて………」




誘い文句は普段の主君からは考えられない程、甘くか細いものだった。












───────


「アッ!んっあぁ!」



止めどなく零れる喘ぎ声………



(クソッ………こんな政宗様をあの野郎は見て……)


「こじゅ……ろ……すげ……いぃ……」

「政宗様……!!」

「あっ!アァッ」



とろけるような表情で名を呼ばれ、欲に煽りが加わり小十郎は腰を激しく打ち付けた。



「んっ!ぁ……アァッ!」


政宗は体を大きく痙攣させて射精した。


「くっ………」



小十郎も締め付けから与えられる刺激に耐え兼ねて、腰を引き抜き自身の手に白濁を吐き出した………












─────



「………ゆっくりお休み下さい……政宗様」




後始末が済み小十郎が襖を閉める頃には、主君は規則正しい寝息を立てていた。






(あの野郎…………ぶっ殺す………)



主君の部屋を一歩出ると表情は一変。


乱れた髪を両手で掻き上げて湧き出てくる殺意を固めた。











─────


ブルッ



「あれ?寒気が………俺様風邪かな〜?」



なわけないか、と笑う忍は小十郎が刃を研いで首を跳ねるのを待ちわびてるとは知る由もない………







××××××××××××××
小十郎が動かしにくい……
主従関係とは女王様好きな私にはたまらんのですが、

ムズカシイ………

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あきゅろす。
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