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小説 3
NEW!・3 (R?)
 三橋の着替えが遅いのは、着替えてる最中に、他に気を取られるからだ。
 ほら今もいきなりケータイを取り出して、メール打とうとしてる。
「三橋ー。着替えが済んでねーぞー」
 田島に注意されても、「う、あ」とかどもりながら、やめるつもりはねーらしい。
「は、榛名さん、に、お礼のメール」

 はあ、とため息がこぼれた。
 それが今のお前の最優先か?
 メアドなんていつ交換したんだ?

 色々訊きてー事はあるけど、今すぐ問い詰めてぇ衝動をぐっとこらえ、できるだけ普通に聞こえる声で、オレは皆に言った。
「ちょっと三橋と相談してー事あっからさ、悪ぃけど先帰っててくれっか?」
 オレがこう言うのはいつもの事で、それは大概バッテリーミーティングの為だった。だから、誰にも怪しまれなかった。
「三橋泣かすんじゃねーぞ?」
 唯一、田島にはそう言われたが、「榛名と同じ事言ってんじゃねーよ」って返すと、笑いながら帰ってった。

 部室には二人きりだ。
 オレはそっと内鍵を閉めた。
 三橋は気付いてんのか、気付いてねーのか、ケータイを両手で握り締め、ぶつぶつ言いながらメールを打ってる。
「三橋ぃ。着替えんの、手伝ってやるよ」
 オレは三橋の後ろから手を回し、尻まで覆う長いシャツをまくって、練習着のベルトを外してやった。
「うお、うわっ」
 今更ながらに、三橋が焦る。
 けど、逃げようとする体をぐっと抱え込み、そのままズボンと下着をを下ろしてやる。
「あ、あ、阿部君っ」

 ヒザまで降ろしたところで手を離すと、三橋は数歩横に逃げ、そして足をもつれさせて尻もちをついた。
 オレはその上から覆いかぶさり、さっき拾った封筒を、三橋の目の前に突き出した。
「何だ、これ?」
 三橋が、はっと息を呑んだ。
「お前、榛名が好きなんか?」
「す、す、……」
 好き、とか言われる前に、その唇を唇で塞ぐ。
 すかさず舌をねじ込むと、三橋の全身が、びくりと震えた。
 オレは逆に、甘さに震えた。初めて奪ったキスは甘くて。唾液も、吐息も、微かな呻きも。
 甘くて、好きで、切なかった。

 唇を離すと、三橋が右手を口元にやった。
 涙目でオレを見上げ、その手にまだ、しっかりケータイを握ってる。まだ、榛名のこと考えてんのか?
「なあ、昨日、榛名んちで何やったんだ?」
「何、て、なん、だ?」
「あいつとこーゆー事したのかって」
 訊きながら、首筋をべろりと舐めてやったら、三橋が小さく「ひっ」と言った。

 悲鳴……はは、上等じゃん。

 オレは、ぶかぶかの榛名のシャツの上から、三橋の乳首に食いついた。
「あうっ!」
 三橋が叫んだ。
 噛んだ後でたっぷり舐めてやると、シャツの生地が濡れて、乳首が透けた。思った以上にエロくて、喉が鳴った。
「は、榛名さん、は、こんな事、しな、い」
 三橋は両腕で胸を庇いながら、腹筋で起き上がろうとした。
「じゃあ、どんな風にしたんだよっ!」
 オレはカッとしてケータイをもぎ取り、パチンと閉じて放り投げた。そして両手首をひとまとめにして、頭の上に上げさせ、再び床に押し倒す。
 三橋が衝撃に声を漏らした。そんな声すら甘く感じて、どうしようもない。

「三橋っ……!」

 名前を呼んで、もう一度首元に顔をうずめる。喉仏も、襟ぐりが大きく開いて丸見えの鎖骨も、丁寧に舐めて甘噛みする。
「あっ」
 三橋は目をきつく閉じて、顔を背けた。そしてまだこう言った。
「ご、誤解、だよ。榛名、さん、は」
「榛名、榛名うるせえ!」
 透けたままの乳首を、ぎゅっとつねる。
「ああっ、やっ!」
 三橋が叫んで、仰け反った。
 オレの覆いかぶさった下から、ふと固い感触が現れる。
 はっと思いついてTシャツの裾をめくれば、半分固くした三橋の陰茎が覗いていた。
 こんな反応は予想外で、嬉しい反面、ショックだった。
「榛名の調教済みか? もう手垢付けられてんのかよっ!」
 苛立ちのままにそれを掴み、乱暴にしごくと、たちまち固く膨らんだ。当然三橋は全身で暴れて、オレの体を脇にずらした。けど、両手首は離してやらなかったし、ずり降ろしたズボンと下着がくるぶしんとこ絡んでるから、暴れるだけで抵抗はできてない。

「やめ、やめて、阿、部君、……っやだっ!」
 一際大きく叫んで、三橋が射精した。思いの外よく飛んだ精子は、榛名のお下がりのTシャツを汚し、三橋の頬にも飛び散った。
 それを舐めてやりながら、荒く息をする三橋に、意地悪く囁く。
「昨日も、こうやって服、汚したんだろ?」
「ちが、誤解、だ、榛名さ、は」
 榛名、榛名。さっきからホント、こいつって榛名のことばっか!
「じゃあ、こっちか? 榛名が触ったんは?」

 オレは三橋の手首を離し、代わりに片足を脱がせて曲げさせた。
 大きく縦に割った股間の奥の、小さな蕾に指を当てる。
「ひっ、やだ」
「ここ、榛名に何度触らせた?」
 言いながら周りを撫でる。ピンクベージュのキレイな蕾だった。とても手垢なんて付いてねぇ。
 そうだ、最初から分かってた。
 三橋はモノじゃねぇ。お下がりにもならねぇ。それに元から、榛名とそういう関係じゃねぇ。
「触らせ、て、ないっよっ! やだ、阿部君、お願い、イヤ!」
 三橋の悲鳴も軽く無視して、オレはそこに、軽く親指を突き入れた。
 それは簡単に飲み込まれ、柔らかな粘膜がオレの指を覆った。

(続く)

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あきゅろす。
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