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京七小説

二人でひとしきり笑み交わした後、不意に沈黙がおとづれ、七緒はうつむいた。
先ほど京楽が「お別れ」と言った通り、今日のこのひと時で最後なのだ。
突然すぎて、実感がわかなかった。


唐突に京楽が話し始めた。

「壱番隊での副隊長人事だけどさ」
「はい」
「まずは三席沖牙君の昇格を考えている。彼なら一番隊長いしいろいろ教えてもらえるだろうし」
「そうですね」

自分に関係のない仕事の話は初めてだと思いつつ、七緒は相槌を打ったが、
そうではなかった。

「それと、七緒ちゃんもボクと一緒に来てくれないかな」

七緒は眼を丸くして問い返した。

「副隊長を複数置くことができるんですか」
「まあ中央46室にかけあってみないとわからないけどさ。もし許可がおりたらの話」
「はい。もちろんです」

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