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京七小説

いつもいつも、一生会わない覚悟で別れを告げます。

「さようなら。もう来ません」
「ええ、そうなの」
「いえ、だめです。お別れです」

でも、次の機会があれば足は自然と、この場所に来てしまいます。
そして待ち合わせたわけでもないのに京楽も現れるのです。


 闇の中に引きずり込まれるような、恐ろしい夢は見なくなりました。代わりに見るようになったのは海の底にあるという都の夢です。
でもその都は、海藻の向こうでゆらゆらと揺らめくばかりで、いつまでも形をなさないのでした。



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