[携帯モード] [URL送信]

京七小説
屋根の上 2
京楽は有無を言わさず覆いかぶさると、七緒の唇を押しつぶすように口づけをする。
「んんん」
 抗議はしようとするたびに、すぐに封じられた。なめらかな動きで京楽は七緒の唇を味わい続ける。
 七緒は混乱していた。
 今すぐに、この腕から抜け出て、隊長をひっぱたいて、執務室に戻らなくてはと考えているのに、なんだか頭がうまく働かない。
 優しくくりかえし唇が重ねられるたびに、甘いしびれが背筋を走り、それが全身に広がっていく。
 パチンと髪止めのはずされる音が遠くで聞こえる。うなじから髪をかきあげられる。
「かわいいよ。七緒ちゃん」


[*前へ][次へ#]

2/3ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!