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白と恋人


「ねぇ、すきだよ。」


真白な雪が舞い落ちる。吐く息が白く視界を染める。そんな中、君は当たり前のようにそう呟いた。

昔から、君が隣にいること。それが俺の当たり前だった。

だから、俺も自然に、君に微笑み返した。


積もりゆく雪が、辺りの音を静かに包み込んでゆく。気づいたら、そこは俺と君、二人だけの世界だった。



「スノウ」


俺は君の名を紡ぐ。空から降る白と同じ、君の名を。


「なあに?」


白い頬をほんのりと染め、君は俺を見つめる。
その姿がとてもいとおしかった。

ずっと、そばにいて
守ろうと決めていた。


「すきだよ」


他に言葉はいらない。ただ、この気持ちだけで十分だ。君に伝えられるなら、それだけでいい。


「ありがとう」


ふわり、微笑む君をだきしめる。
雪は冷たさをまとい、俺たちを包むけれど。君のぬくもりを感じたから、寒くなんてないんだ。



いつまでも、ふたり
ぼくらだけの世界でーー







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あきゅろす。
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