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リクエスト小説
白光騎士団×ガイ(前編) 公爵お手つきバージョン
ガイの我慢プレイから微妙に続いています
白光騎士団による輪姦もの 前編にエロなし
以前書いた白光騎士団×ガイとは違った設定です



意識は混濁しており、ガイが薄く目をあけるとそこに太陽があった。その太陽はユラリユラリと振り子のように左右に動いている。
太陽と思っていたものが、部屋に吊るされた裸音素球だと認識した時に、遮るように三つの影があらわれる。
「目覚めたのか」
自分に掛かる声が遠くからなのか、近くからなのか、激しい耳鳴りのせいでそれさえもガイはつかめずにいる。
三つの影が揺れて輪郭を失い、一つの大きな塊になる。夢なのか、現実なのか、それすら分からずに再び瞼を閉じる。
瞼の裏の暗闇に逃げながら、散漫になる思考をどうにか繋ぎとめて記憶を辿ってみせる。


朝から身体が重く感じていたが、前日の望まぬ情交の名残りだろうと気に留めることなく与えられた仕事をこなした。
ルークの剣術の相手をしている最中に片膝をつき、目眩をおこして漸く自分が体調が芳しくない事にガイは気づいた。
「ガーイ。お前、何やってんだよ」
声を苛立たせながら近づくルークが、ガイの表情が見えるほどの距離になると歩みを止め、先程とは違う種類の苛立ちを声にのせる。
「ガイ!お前、顔真っ青じゃねーか!何やってんだよ、早く部屋に戻れ」
「あー、わりぃ。風邪ひいたかもな。ルーク、お前それ以上俺に近寄るなよ」
ルークにこれ以上近づかないように手と言葉で制する。
大事な大事なお坊ちゃんに風邪をうつしたら、あの執事から厳しい小言を長々と言われてしまうだろう。
その辺りの事情を、不承不承ながらも漸く解ってきたルークは腕組して「あー、わかってるって。ほら、とっとと行け」と顎をしゃくってみせた。
「今度埋め合わせするよ」
両脚に力をこめて立ち上がり、軽く手を挙げながら中庭から去る。「その言葉忘れんなよ!」というルークの言葉を背で受けながら。
ルークの視界から外れると、ガイは壁に背を預けて息を整える。
執事であるラムダスに報告をしなければ部屋に戻る事は出来ないが、今は歩くことさえ億劫だった。
ズルズルと足から力が抜けてその場に座り込む。中庭から少し外れたこの場所は人目にはつきにくい。
騎士団詰所が近くにはあるが、中庭に抜ける事は禁じられているため人が通ることもない。
少し体調を整えてから報告に行こう、とガイは考えひとまず身体を休めることにした。
熱が出たのは、昨日の公爵との房事が一因を担っているのは間違いないだろう。
ガイは忌々しげに舌打ちをする。
寝台での情交が終わり、衣服を整えて部屋に戻ろうとする腕を掴まれ、そのまま浴室に連れ込まれてそこで再び身体を貪られる事となった。
弱者を力でねじ伏せいたぶるという趣旨であったはずの性交は、復讐を誓う仲間であり、幼い頃に剣を捧げてくれたヴァンとのセックスを強要されたあの日を境に一変した。
睦言を交わさぬだけで、その類はまるで―――。
浮かんだ言葉を振り払うように、頭を左右に揺らす。
とにかく忌まわしい。道具として手荒に扱われる方が多分に楽だ。
漸く開放されて、髪に水滴を残したまま逃げるように退室した後、髪を乾かさないままベッドの上で疲れた身体を丸めて眠りに落ちた。
風邪をひいたとすれば、あの男のせいだ。全くろくでもない、と嫌悪の表情をガイは浮かべる。
その時、パキリと乾いた小枝を踏む音が耳に入る。


即座に顔をあげると、そこにはガイにとってあまり歓迎したくない三人組がいた。
白光騎士団に所属する若い騎士達だが、一人はメイドを巡ってガイを敵視しており、もう一人はルークの剣術稽古の相手をガイが一任している事に嫉視しており、そして残りの一人は。
ガイが女性恐怖症を勘違いして、言い寄ってきたのだ。当然その気が全くないガイは適度にあしらった。
「なにかと誤解を受けやすいが、女性に触れないだけで、そちらの方は全くなんだ。悪いな」
だが男は諦めずに果敢に誘ってきた。目的を達するまでは無用な諍いを避けるつもりのガイは、その度に辛抱強く、事態が深刻にならぬように軽口をたたきながら言葉巧みに逃れていた。
その均衡が破られたのは、男の不用意な言葉だった。
「どうせルーク坊ちゃんのあっちの世話までやってんだろ、なら俺にだっ」
男が言葉を言い終わらぬうちに、ガイは怒りの衝動のままに男の横面を殴り飛ばしていた。
「なっ、この野郎」
ガイよりも背も高く、体格も良い男がガイの胸ぐらを掴んで殴り返そうとした時に、周囲が止めに入ってその場は事無きを得た。
後にガイはラムダスに呼ばれ、厳しく注意を受けることとなり、男も騎士団から厳重な注意を受けた。
ただその日から男はガイに対して敵意を剥き出しにしていた。年下の、しかも下働きの少年から殴られて倒れる事は、騎士団に所属する男にとってこれ以上にない屈辱であった。
憎悪に似た感情は日を増して膨れ上がり、後は爆発を待つだけといった状況であった。
それを危惧した騎士団の副長が、ガイに忠告をした。
公爵の私室警護担当である彼は公爵との関係も把握しているので、あの男と距離を置かせてもらうように公爵に進言してはどうかと、余計な提案までお節介にもしてしまった。
その言葉をうけたガイは、人前では滅多に見せぬ冬の海のような冷ややかな表情と声で忠告の礼を述べるに留まった。



公爵に愛人のように媚びて何かを願うなど御免被りたいガイだが、忠告だけは素直に聞き入れておいた。
なるべく一人にはならず、人気のない場所には立ち入らず、呼出にも応じない事をしていたが、重い身体を引きずる今の状況下ではそれを完全に失念していた。
「ここで何サボってんだ」
ガイを見下ろす瞳には底知れぬ悪意が満ちている。
その昏さにガイはひやりとしたものが背筋を走ったのを感じる。
「それはそっちもだろう。俺はルークとかくれんぼの真っ最中でね。邪魔しないでくれると助かるんだが」
咄嗟に口をついて出た嘘だが、男たちを遠ざけ、そして「ルーク」というこの屋敷で自由に行動出来る免罪符を掲げてみせれるものだった。
だが、その言葉を男は一笑する。
「ルーク坊ちゃんはさっき『ガイがいないからヒマだー』とか叫んで木刀をぶんぶん振り回していたけどな」
参ったな。
相手は三人、こっちは一人。しかも熱で身体がおもうように動かないときている。
冷静に今の状況を分析し、この場を逃げる道筋に考えを巡らせる。このまま詰所に向かうか、中庭にもどるか、どちらが人目につく可能性が高いだろうか。
ゆっくりと身体を起こしながら、起こしきれぬうちに目の前の男に体当して、そのまま逃げる。だが、腕を取られてそのまま後ろ手に捻りあげられる。
関節をとられてしまえば、身体の自由はきかず、強く捻りあげられれば苦痛に膝をつく。
数発殴られる覚悟をきめたガイの顎を掴むと、男たちは嗤う。
「顔が真っ青じゃないか。身体の調子でも悪いのかよ」
「またお前のファンのメイドが騒ぐぜ」
「薬をやるよ、ほら」
無理やり口を広げられて何かを飲まさせられようとする。それを吐き出そうと抵抗するガイの横面を激しく叩かれる。
その衝撃に軽い脳震盪をおこしかけたガイにそれをねじ込み、嚥下させる。
喉が上下したのを見届けた男たちは「効くのはどれくらいだ」「カプセルが溶けるのに30分はかかるだろう」「なら連れ込んでおくか」と会話した後、ガイの腹に拳を入れた。


中編へ


中編からがっつりエロに突入します(多分)
陵辱色が強く出た輪姦話になると思われますので、苦手な方はご注意ください。




あきゅろす。
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