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GIRLs@研究所
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………翌日………


「はぁ〜;」

なんか昨日色々ありすぎたせいで、寝てもなんとなく疲労感が…;

…でも良かった。

今日が土曜日で…。

笹原さん帰ってから、いろいろとバタバタしたのに、次の日学校とかだったらまじで体力・精神力共に危なかった…。

てか、あれからどんどん次から次へとGIRLsに対する疑問が浮かんじゃって…。

何か次会うまでに忘れちゃいそうだったから、メモでもしようかって思ったけど、まぁそんな大した事でもないからいっか〜とか思ったり…。

でもどうせ、近々笹原さんは家に来なくちゃいけない。靴の件でね。

でも未来の人なんだから、私が知らないうちにワープして来て靴取って帰るかも…。

でも…ま、そこまで非常識じゃないでしょ。ハハハ

――コンコン

軽く2回のノック。
ベッドでゴロゴロしていた私は体を起こす。

「はーい」

「おはようございます、伽衣様♪小包が届いてますよぉ!!」

あ、なんだ…るうこか。

っていっても、古都は七時から出かけちゃったから、るうこしか居ないんだけどね。

「小包?」
私はるうこのもっているイヤにデカい箱を見た。

うわぁ〜…普通にイヤな予感;
「下行って、一緒に開けよっか。」
「はぁい♪」

私は一回欠伸をして、るうこと一緒に一回へ降りた。

リビングにつくと、床に落ちている小さな紙が視界に入った。

「なんだ?これ…」
白い紙を拾い上げて裏返す。
《琉古》
あ、これ昨日の…。

るうこを起動させようと、【捨てライト】を両目に当ててた時に古都が私に見せた紙だ。

ってことはこれがるうこの名前になるのか…。

「琉古…」

「はぁい!!なんですか?伽衣様ぁ〜」

せっかく漢字があるんだから…ね。
というかこれって読み方あってるのかな…。

ま、いっか。

「さて……琉古、その箱そこに置いてくれる?」
「はぁい。」

私は床に置かれた荷物じっくりと見る。
「ん〜……。」

差出人の名前は無し…受取人の名前も。

「琉古、これどうやって届いたの?玄関から来たんじゃなさそうだけど。」

「さっき笹原さんが送ってくれましたよ?」

「え……えぇ???ど、どのように…?」

「私の手に、配達先を設定されたんだと思いますぅ。急にあらわれましたからぁ。」

「これも未来術か…騙されないわよ…わたしは!!」

「なにがですかぁ…?」

「なんでもない。」

とりあえず開けて見るか……。
でもどうする?爆発とかしたら…?
それにこれを見た時のあのイヤな予感。
あれは信じないわけにはいかない…笹原さんだし、なんとなく…。

悩む私を無視して、琉古は包みを開け始めた。
「ちょっ!!琉古、危ないかもしれないか……」

ボンッ!!



「ゲホッゲホッ!!」


「やっぱりね…だから言ったじゃんかぁ〜;」

「す、すみませんですぅ〜!!」

咳きこみながら、必死で煙を掻き分けて荷物にたどり着く。

「……なんだこれ;」

箱の中からは、枕くらい…ってたとえが悪いけど、小さな液晶画面が出て来た。

な、何これ!!

画面には【GIRLs@研究所】と二秒くらい出て、その後笹原さんが映った。

「こんにちは〜、伽衣ちゃん、古都ちゃん!!笹原モモコで〜っす♪」

でた…………。

こんな物送って来ちゃって!!心臓止まるかと思ったじゃんかぁ!!

今度来たら文句言ってやる!!絶対っ!!!

「昨日は説明に伺ったけど、GIRLsの事、分かってくれたかしら〜?なんだか、二人とも熱心に聞いてくれてて、私は嬉しかったゾ♪」

………;

別に熱心に聞いてた覚えはないけどね…。

「また質問とかあったらいつでも言ってね〜♪あ、そうそう!!質問と言えば今回送った物の中には、GIRLsの説明書、な〜んて便利な物も入れといたからこれで大方安心よ♪大体の問題は、これで解決できると思いまぁす☆」

わぁ!!何て親切な笹原さん♪


…なんてね。

普通はこういう人型機械を始めて見た人には、説明書の一つや二つ置いて行くのが当然でしょ!!

「でもメインは違うんです〜。実は昨日説明不足だったんで、この場を借りて言いますけど、GIRLsにはもちろん燃料となる物があるの。それが今回送った物なのよん!!ザッと三か月分入れたから、しばらくは私がいなくても大丈夫ね〜♪どうしてもの時の連絡先はぁ、【GIRLs@研究所】に電話よーろしくぅ!!私の名前を言ってもらえればOKなのでっ!!あ、心配しなくても、時代は違えど同じ世界ですから、電話くらい通じますよ〜♪フフフ。でも【付けコン】を電話機につけて〜…ってもう時間ギレだわ!!詳しくは説明書呼んで頂戴ねっ。でわ、失礼しまーす!!」

―――ブチンッ!!

意味が分かんない…。
ていうか…《時代は違えど世界は同じだから電話くらい通じる》って…。
すごいかっこいいセリフなんだけど、時代的に矛盾感ぬぐえません……。

しかも説明不足過ぎでしょ!!

「はぁ〜…」
思わず出た溜め息が、回りの煙を完璧に消した。

そりゃ溜め息も出ますよ。
こんな事態になっちゃったんだから…。

ま、とりあえず説明書とやらを読むしかないか。

「今のは笹原さんでしたねぇ〜」
「そだね…」

私は何冊も入ってる本を取り出しながら言った。

てかGIRLsって…こんなに説明しなきゃいけない事があるの…?;

覚えられるかなぁ;

「それなんですかぁ?」
「琉古の説明書だって」
ふぅ、全部でた。
パッと見たところ…20冊くらい、かな?
大きさはバラバラだけど。

本類をすべて出したところで、空き箱の中を見た。

明らかに箱の見た目の深さよりも深い…。
これも未来術か…?;

「これがGIRLsの燃料ってやつかな。」

思ってたよりかなり小さい。

私は小さな円柱…電池のような物を取り、じっくりと見て、また元に戻した。
そして隅の方に、違う形の物を見つけたので取り出した。

これが【付けコン】って奴かな?
まずはこれ付けとくか。
簡単そうだし。

私はたくさんの本の中から【付けコンマニュアル】と書かれた物を発見!!
早速開く。

装着方法から機能まで、色々書いてある。

「なんだぁ、置くだけか。」
やっぱり簡単じゃん。

私は電話まで行き、近くに【付けコン】を置いて、スイッチを入れた。

小さな液晶画面に、発動の二文字が浮かび、消えて、変わりに青いランプが点いた。

多分装着完了って事だろう。


「……さてっ!!これで笹原さんへのクレーム準備はOKだね。」

「伽衣さま…」

私は時計を見た。もうお昼だ。
私そんなに寝てたのか……。

知らない間にすっかり時間は経っていた。

それになんとなくお腹も空いた。

「琉古……お腹空かない?」

「えぇ〜と…琉古はGIRLsだから空かないです。」

「あ、そっか。」

ん〜じゃあ一人分で良いよね?
あ、でももうすぐ古都帰って来るんだ。
じゃあ二人分ね。

壁に掛けてある赤と青のエプロン。
私は青を取り付けて、カウンターの向こう側のキッチンへ移動した。

手を洗っていると、丁度冊子が散乱したリビングと、寂しそうにちょこんと座る琉古が見えた。

「…………。」


「あんたも……一緒にする?」

そう言ったとたん、琉古の表情はパァァッと明るくなり、とても可愛らしい笑顔で「はい!!」と言った。






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