GIRLs@研究所
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―――ガチャリ
あ、古都が帰って来たみたいだ。
「たっだいまぁ〜…ってこれ、どうしたの!?」
「あぁ…笹原さんから届いた、素敵な贈り物だよ。」
台所に立ったまま、顔だけは古都を見て言った。
「なにそれ;」
古都は箱の中やら本やらを見て言った。
「あっ!!そうそう〜、今日のお昼ご飯って何〜?もう部活が長引いてさぁ〜…すんごくお腹が……すい、て………」
古都は、キッチン前のカウンターのイスに膝立ちして、キッチンを覗き込んだところで、言葉を詰まらせた。
「ど、どうしたの!?コレ…;」
そりゃ驚きますって。
だってキッチンはもう原形を保って無いっていうか…その役目を果たせ無い状況と言うか…とにかくビフォー・アフターって感じで、かなり変わっていたんだから。
「もぅぐちゃぐちゃ。琉古に卵割らせたらすぐに握りつぶしちゃうし……フライパンが面白いって言って変形させちゃうし……水は出しっ放し火は付けっ放し。換気扇に手を突っ込もうとするし、お皿もどんどん落として割るし………。」
まるで大喧嘩でもしたかのような散らかり様に、もう溜息しか出ない。
「私が片付けてる間に、すぐ次の物に手を出すから、片付けが間に合わないのよ……。それでさっき怒ったところ!!ね、琉古っ?」
私は横でしょんぼりする琉古を見た。
「はいぃ……ごめんなさいぃ。」
「ご理解頂けた?」
私は古都に、満面の笑みを向けた。
「は、はい……」
古都の返事を聞いたところで、私は片付けに戻った。
「あ、あの………」
「何?」
私のすごい剣幕にビクビクしながら、古都はこう言った。
《手伝わせて下さい。》と……。
突如現れた、未来の人型ロボット、琉古。
私たちの生活は180度変わってしまった。
でもね、そうこれは。
今思い出すとさ、すごくすごく楽しい思い出なんだよね。
そうでしょ、………琉古。
(1話 FIN)
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