失恋はしたくないもんだ(土銀♀) 聞かなきゃ良かった。 バカみたいに期待して 自分なんじゃないかって 勘違いして ほんと、バカみたい こんな感情なんて もう いらないや ガチャ 「「あっ、」」 屋上のドアを開けた瞬間見慣れた奴に出くわした。 「なんだ、多串くんじゃん。」 「多串じゃねぇ、土方だ!たくっ、てめぇは何度言ったらわかるんだ。」 「はいはい、御免なさいね。大串くん!!」 「てめぇ…斬るぞ…。」 「はぁ?それ可愛い女子高生に言う言葉?大丈夫?マヨネーズの取りすぎでおかしくなちゃった?ほら、病院行ってこいよ。何なら救急車呼ぼうか?」 ぴっとスマホを取り出す。 「…てめぇこそ病院いけよ、糖分女。自分の事可愛い呼ばわりしている方がよっぽど重症だ。バカ。」 「うわー、酷ーい、まぢ酷いわ。今此奴世界中のJK馬鹿にしたよ!」 「安心しろ、馬鹿にしたのはお前だけだ。」 「あっそーでーすかー!何、此奴!まぢウゼーよ!絶対、彼女とかできないタイプだろ。これ。」 「うっせーなー、逆にその言葉、お前にバットで打ち返すわ。」 「じゃあ、それをまたバットで打ち返すわ。」 「じゃあ、またバットで……っていつまで続くんだこれ!」 「んー、新八が突っ込むまで?」 「いねーじゃねぇか。」 ああ、確かに。と返せばなんなんだよ。とぷっと笑われる。 「何、笑ってんのよ。」 と頬を膨らました。だが、微かにその膨らませた頬は赤かった。 [*前へ] |