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7.回想






 神楽が叫び声を
 あげる数時間前の出来事

 新八・神楽は
 案の定、虚に
 囲まれていた

 「ば…化け物っ…」

 「何かの
 映画撮影アルか?
 …ハッ!まさか
 渡る世間は◯ばかりの
 戦闘シーンの
 撮影アルか!?」

 「違うに決まってる
 だろうがァァァ!!」

 こんな危機的状況にも
 関わらず目を輝かせ
 虚を見つめる神楽に
 ただ突っ込むしかない
 ぱっつぁん

 「ウォォ!!!」

 ついに虚の一体が
 二人に向かってくる

 「うわ…!?」

 「!?」

 咄嗟に蹴りをかます
 神楽だがあまり効いては
 いない様子

 「いきなりレディーに
 攻撃何て失礼すぎるヨ!」

 足を一旦引っ込め
 隙を見せている虚
 思いっきりかかと落とし
 を決める

 すると仮面が砕け
 虚は倒れ込んでしまった

 「フ…チョロいアル」

 見下す様なポーズを
 とる

 しかしその間に
 鈍い音がミシッと響く

 「ガッ…!?」

 新八は2,3m吹っ飛ばされ
 地面に
 叩きつけられていた

 「し、新八!」

 急いで駆け寄ろうと
 する神楽の前に
 小柄な虚が瞬時に現れ
 爪で腕を引き裂いた

 「ぐっ!?」

 パタタッと飛ぶ血を
 虚は満足そうに見る


 「ッう…」

 「か…ぐら…ちゃ…」

 絶体絶命かと思われた時


 黒い月が視界を
 覆った

 次に二人が見えたのは
 虚が昇華されるところと
 オレンジ頭だった

 「オイ!!お前ら
 平気か!?」

 二人に駆け寄る
 オレンジ頭―一護

 「って一般人は
 俺らみえない
 んだよな…」

 「誰…アルか…?」

 視線を完全に一護に
 合わせて言う神楽は
 突然の事に目を丸くした

 「え!?俺が見えんのか!?」

 「何言ってるアルか?
 私はお前にしか
 話しかけてないヨ。
 オレンジ頭」

 「なっ…」

 一護の驚きに
 首を傾げていると
 遠くからルキア達も
 駆け寄ってくる

 「一護!!
 その子達は…?」

 「あ、あぁ…
 わかんねぇけど
 俺が見える
 みたいだぜ?」

 「何!?」

 「そ、それより
 貴方!怪我してる!!」

 「こっちも…
 怪我している」

 「肋骨にヒビ
 いってるようだね…」

 茶渡が新八を
 抱え井上の前におろす

 「新八!」

 「かぐ…らちゃん…
 この人…達は…?」

 痛みをこらえつつ
 問う新八を制し
 織姫は手を翳す

 「双天帰盾」

 二人分に広げた
 回帰盾

 数秒程で神楽の傷は
 塞がり新八の傷も癒えた

 「わ…す、凄い…」

 「えへへ…♪」

 神楽は腕を振り回し
 上機嫌

 「良かったな…
 大したことなくて!」

 「うむ」

 「あ、ありがとう
 ございます!!」

 「そんな深くお辞儀
 しなくても!」

 ワタワタとする織姫に
 笑う皆

 「それより
 君達は何故ここに?」

 石田が冷静に
 聞くと神楽が
 ピクッと反応する

 「そうだ…銀ちゃん!!」

 「早く助けに
 行かないと!!」

 走り出そうとする
 二人の手首を掴む一護

 「ちょっ待て!
 ここは危ねぇから
 後は俺たちに任せろ!!」

 「そうだ!!
 探し人なら私達が
 見つけてくる!」

 「すみません!
 離して下さい!!
 貴方方が誰であろうと
 僕らが行くんです!」

 「行かなきゃ
 いけないアル!!」

 キッと一護を睨み付ける
 二人

 「お、落ち着いて…」

 「ム…」

 五人の子供扱いする
 視線についにキレた
 神楽・新八

 同時に物陰から
 出てきた虚が二人を
 襲う

 不意をつかれた一護は
 刀を抜く暇がなかった

 否、抜く必要がなかった


 「「なめんなァァァ!!」」

 新八の木刀が顎に
 神楽の拳が眉間に
 クリティカルヒットした
 虚は無惨にも崩れた

 「……え…?」

 一護の間抜けな声が
 響いた















 その後
 怒って奥に進んだ
 二人を慌てて
 追う五人だが

 途中で何故か半裸の
 近藤に出会う
 (下半身モザイク)

 神楽と新八は
 軽蔑した表情で
 通りすぎようとする

 「ちょっ…無視は
 酷くないか!?」

 「キモいです。
 五月蝿いです。
 近寄らないで下さい。」

 「しばらく
 私に近寄らないでヨ。
 露出狂。」

 「毒ばっか…(泣)」

 隅っこでいじける
 いい大人

 一護は自分の父親に
 少々似てるなとか考え
 織姫とルキアは
 目線の位置に困り
 石田と茶渡は
 苦笑するしかない

 「俺だって…俺だって…
 トシと総悟探してる
 んだもん…」

 「マヨを…?」

 「!神楽ちゃん!!
 もしかしたら銀さん
 土方さんといるかも!」

 「!!」

 顔を見合わせて頷く

 「ゴリラさんっ!!
 土方さんは
 どこですか!?」

 「Σゴ…
 うぅ…多分
 まだ屯所の中じゃ…」

 その時出口方向に
 虚の叫びが

 「「「「「「「!!!」」」」」」」

 「うお!?」

 気づいた時には
 二人は走りだし
 五人と近藤は
 後を追う

 そして先ほどの
 神楽の叫びとなる













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あきゅろす。
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