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8.自己紹介









 志村新八宅

 銀時と土方を運び
 一度待機することと
 なった新八達

 しばらくすると
 一護達が帰ってきた

 「お邪魔しまーす…」

 「どうぞ!」

 五人を居間に通し
 落ち着いた

 重い沈黙を破ったのは
 一護だった

 「…あの人達は
 平気か…?」

 「あ…はい!
 井上さんのおかげで
 今はぐっすり
 寝てます…」

 微笑みつつ
 礼をする新八

 「本当にありがとうなぁ」

 「い、いえいえ!」

 近藤を和やかに
 礼を言い
 織姫は少々顔を赤くする

 「…後、さっきは
 ごめんヨ…
 頭に血がのぼってたネ」

 「ぼ、僕も…」

 申し訳なさそうに
 する二人

 「謝んなよ!!
 大事なやつが
 危険な時には
 俺もなるし…
 気にすんな!!」

 ニッと笑う一護を見て
 大分緊張がとけた二人は
 ニッと笑い返した


 「あの…落ち着いた
 とこですしお互い
 自己紹介しませんか?」

 「そうだな!
 じゃあ俺からで!
 俺は黒崎一護。
 死神だ…」

 代行と言いかけた
 ところでルキアに
 おもいっきりつねられる

 「イダダダッ!!!」

 ルキアはガッと
 一護を後ろに下げ
 小声で怒鳴る

 (馬鹿者!!
 まだ知らない者に
 死神とか軽々しく
 言うなっ!!)

 (す、すまねぇ…)

 ルキアの剣幕に
 怖じけづき元の場所へ

 「どうかしました?」

 「な、何でもねぇ!」

 「??」

 ?マークを浮かべる
 新八とは違い
 神楽と近藤はニヤニヤとし
 小声で話し合っている

 何か勘違いしてるらしい

 「わ、私は
 朽木ルキアだ!」

 無理やり自己紹介に
 戻すルキア

 「私は井上織姫♪」

 「茶渡…泰虎だ…」

 「石田雨竜だ。」

 無事に現世メンバーの
 自己紹介は終わり

 「えっとじゃあ
 次はぼ」

 新八が名乗ろうとした
 瞬間神楽に顔を押された

 「私は神楽アル!!
 よろしくネ!」

 ニコニコの笑顔で
 親指を立てる神楽

 「ちょっ神楽ちゃ…」

 「俺は近藤勇だ!!」

 文句を言おうとした瞬間
 今度は近藤の言葉に
 遮られる

 「何だよお前ら!!
 目立ちたがりにも
 程があるよ!!」

 半泣きで訴える新八を
 無視して織姫とルキアと
 神楽はガールズトークに
 花を咲かせている

 「うぅ…
 僕は志村新八です…」

 「お、おぅ…」

 一護達は哀れみの視線
 をおくるしかない

 丁度その時
 奥の襖が開き銀髪が
 チラッと見えた

 「あ、銀髪さん!!
 体は平気ですか?」

 一番に声をかけたのは
 織姫

 しかし銀時はグラッと
 上半身だけ出して倒れた

 「え!?」

 「お、おい!?」

 慌てて新八達は駆け寄るが
 銀時は動かない

 「ぎ、銀さん!!」

 「あら…そんなに
 美味しかったのかしら?」

 と、同時に襖の奥から
 顔を出したのは
 美人の部類に入る顔立ち
 をした女性とその手の
 上には何とも
 似つかわしくない
 ダークマターが煙を
 たてていた

 「??」

 誰だ?と一護が訪ねようと
 した瞬間、後方から
 女性に飛び付く影が

 「お妙さぁぁああん!!
 相変わらずお美しい
 ですねぇえええ!!」

 「黙れ糞ゴリラァァァアア!!」

 それはほんの数秒の
 出来事だった
 近藤がハートマークを出しつつ
 女性――お妙
 に抱きつこうとしたのだ
 しかしお妙は笑顔から
 鬼の形相に変化し
 女とは思えない力で
 近藤を蹴り飛ばした

 近藤はそのまま庭まで
 吹っ飛ばされ
 動かなくなった

 ポカンとする現世組
 一番最初に口を開いたのは
 新八と神楽

 「姉上…またダークマ…
 じゃなかった卵焼き
 つくったんですか?」

 「そして銀ちゃんは
 それを食べて…」

 神楽が銀時の頭を掴んで
 口元を見てため息
 銀時は泡を吹いて
 いたからだ

 「えぇ。銀さんったら
 恥ずかしがるから
 大変だったわ
 土方さんも
 食べてくれたのよ」

 「……土方さん……」

 御愁傷様です、と新八は
 小さく小さく呟いた


 「あ、あの…」

 状況をいち早く
 理解したのは石田
 お妙とダークマターの威力に
 怯えながら声をかける

 「そう言えば皆さんとは
 初めましてよね
 私は志村妙
 新ちゃんの姉よ」

 もう一度菩薩の様な
 微笑みを浮かべる
 妙だったがその笑みの
 怖さを知った一護達は
 苦笑いをするしかなかった





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