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小説3 (御曹子×トリマー)
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目元がうっすらとピンクに染まって、とてもきれいだ。

「声を聞かせてくれ。そうでないと、那月が嫌がっているのか感じているのか解らない。不安になるんだ」

頼む、とささやくと那月の右手がゆっくり口から離れた。

「いい子だ」
チュ、と額にキスをして、再びペニスに手を伸ばす。

「やっ…あっ…あっ、あ…」
「!」

那月の口から出た声に、柊は思わず体を固くした。
声帯の無い那月の声は、吐息を言葉にしたような音でしかない。

その声を聞いただけでいきそうになるなんて、信じられない。

「柊さ…、柊さんっ…やっ、やめっ…」
那月の右手が柊の手首をつかんで、ペニスから引きはがそうとする。

「いやか?」
つうっとこぼれてきた涙を、唇で拭いながら尋ねる。

「ち、ちがっ…、僕だけっ…はっ、はずっ…しい」
「そうか」

一度那月を浴槽のなかに降ろし、着ていたものを脱いだ。

湯の中で那月を横抱きにする。
もう一度、キスからだ。

那月のペニスを慈しむように手のひらで包むと、那月の手がおずおずと伸びてきた。
白い華奢な指が柊のペニスに絡みつく。

「くっ…」
息を止めて、歯をくいしばる。

那月の手の動きは、19歳の男子にしてはとても拙いものだ。

それでも、那月の指が自分に絡みついて愛撫してくれているというだけで、いきそうだ。

かつて感じたことのないような熱が、腰から背中へと這い上がってくる。

今まで、たくさんの男女を腕の中に入れて愛撫してきた。
だが、相手に柊の体を触らせたことはない。

せっかくその気になった体を愛撫されると、煩わしくて萎えてしまうのだ。

どうして那月が相手だと、こんなに感じるのだろう。
もっと、那月にしがみついてもらいたい。
もっと、那月の手で触れてもらいたい。

「あっ…柊さ…ん」
お返しのように那月のペニスを扱くと、またあの素晴らしい声が聞こえる。

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