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小説2 (鬼×神と人のハーフ) 完結
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「…」
「あのね、星。僕は君を幸せにできるかどうかわからないけれど、僕は星と一緒にいれば幸せになれる自信があるんだ」

「…」
「まだ駄目か…。じゃあ、こうしよう。万が一、星が心配しているみたいに、僕が星に飽きるようなことがあったら、僕のことを殺していいよ。僕は星にだったら、大人しく殺されてあげる」

「…私を、殺してください」
「え?」

「私に飽きたら、私を殺してください」
「…いいよ。それで星が納得するなら、そういうことにしておいても」

「ならば、黎さまとともに行きます」
「!本当だね?!」

「はい」
「じゃ、その呼び方、やめてくれない?」

「…」
「恥ずかしいの?一回だけでいいから、ね?」

「…黎…」
「よくできました」

チュとリップノイズがする。

「顔、洗っておいで。星を泣かせたと知れたら、麻の小言はもちろんだけど、それより主夜に殴られそうだ」

「はい」
「そうじゃないでしょ」

「…うん…」
「そう。いい子」
再びリップノイズ。

星が部屋を出て行く音がした。
黎が立ち上がって窓に近付いてくる。

「…!主夜、いたんだ」
「すまん。聞くつもりはなかったんだが、出て行くタイミングを逃してしまった」

黎は首を横に振り、
「殴らないでよね。僕だって星を泣かせたかったわけじゃないんだから」

もう、いつものおちゃらけた黎の声だ。

「お前たちがうらやましい」

ため息とともに吐き出された主夜の言葉に、黎がくすくすと笑いだした。

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