10 NOvEL 05
一年越えて
なあ、お前、俺のこと好きだろ?
嗚呼、愚問だったか。解ってる、お前は俺のこと大好きだもんな。
そう、俺も好きだよ、愛してる。こんな甘ったるいコトバ、昔なら絶対に云わなかったはずなんだけどねえ?
お前が相手だから、おまえが素直じゃないから俺が云うんだ。そう云うと、お前顔真っ赤にすんだろ?それが堪らなく可愛い。
ほら、そんな怒んなよ。耳真っ赤だよ?
だけど本当に可愛くて可愛くてしょうがないんだよ。それはわかってくれるだろ?
そして、俺の立場もわかるよな?お前は頭が良いし、周りのこともよく見ている。世間の目だってわかっている。
そう、俺は「教師」でお前は「生徒」。所謂「禁断の恋」ってやつだね。
別に俺は、本当のこと云うと世間体なんてドウデモイイんだよ。でもそうするとお前が困るだろう?お前はまだコドモだから、教師と付き合ってるなんて知れたらこの先どうなるかわからねえ。
今俺と付き合ってることによってお前の将来に傷つけたくないんだ。
「教師と生徒」・「男と男」こんな危険で非生産的な関係は早々ないからね。
この関係がお前の為になるとは思えねえ。だから本来ならお前を突き放してでもこの関係に終止符を打たなきゃなんねえ。今はね?
さっきも云ったけど、俺はお前のことが大好きだ。愛してる。それは変わらない事実だ。
だから俺は待ち続けるよ。
この先卒業したあと、どんなに長い時間かかろうとも。
お前が俺のことを好きでいてくれる限りね?
だから・・・
今は・・・
『ごめんね、土方。距離をおかなくちゃ」
そう云ったのが一年前。
もう一年たつ。嗚呼、桜が咲いてるよ、土方。できれば一緒に見たかった。
お前が卒業して、2週間ほどたつね。あの日、お前は俺のところに来なかった。
女々しくも、ずっと国語科準備室で待ってたんだよ?笑えるだろ?
休み中だって、教師の俺は学校に来なくちゃいけない。お前の・・・土方のいない退屈な学校にね。
お前が学校にいた頃はまだ耐えられたんだ。一緒ではなくても、同じ場所に居るんだからね。でも、もうお前は居ないんだよね。
堪らなく、淋しいよ。
今日もよくお前が来た準備室で過ごすんだ。
それも、つらい。
まだお前の馨りが残っているみたいで。まだ、お前の声が聞こえるみた―――――・・・
『銀八』
『・・・っ?!・・・土方?』
『俺以外の誰に見えんだ、莫迦。』
準備室の扉の前、そこに、お前が。
『・・・・・・どうしたの?』
『・・・・卒業式終わって、すぐにでも・・・来たかった。・・・ここに。でも一年もたってもし銀八が他の奴を好きになってたらって考えたら・・・堪らなく怖くて・・・。会いに行くことが出来なかった・・・』
嗚呼、夢ではない、本当にそこにいる。その目、その声、その唇、全て全て俺の物。
『でもやっぱり会いたくて・・・ようやkっ・・・!』
『うん、わかった。大丈夫、俺は土方が大好きだ。愛してる』
言葉の途中で抱き締めた。直ぐにでも、触れたかったから。
『だから、もう・・・・』
絶対に
離さない。
静かに、静かに、口付けを落とした。
『俺も・・・銀八が・・・・』
あとがき
わわわwwww
まさかの2ヶ月ぶり更新wwww
なんかまとまりのない文ですみません;;;;;
これからも頑張って書くので、皆様よろしくおねがいします;;;
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