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お題
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「おい、こんなことでくたばるなよ。まだまだ序の口だぜ?」

「っはぁ……アンタは平気だった……のかよ………」

俺の腸内で荒々しく暴れる生のない玩具。そんな無機質なものだと云うのに、俺はしっかり感じちまって何度も欲望を吐き出して汚しまくって………情けなさすぎる。

「そりゃあ今はな。何年アイツと付き合ってると思ってんだよ」

そう言ってテーブルの上にある灰皿に煙草の灰を落とした。なんか凄くその様が似合い過ぎている感じがした。
アンタ……こと架橋 真那(かきょう まな)はそんな俺の眼差しに気付いて目をこっちに向け含み笑いをしてきた。
ちっくしょ……。
コイツの笑顔(純粋なものじゃないけど)を見ただけで顔が赤くなる俺は、なんて愚かな奴なんだろう。
そう俺はコイツに淡くも儚い恋心を抱いていたんだ………。











夢でなんて終わらせない








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あきゅろす。
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