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DRRR!!夢[臨也]
 


 ……矢霧波江も、歪んだ愛の持ち主だったのか。
 そんなことを思いながら、最後の一口を口の中に放り込んだ。 うん、おいしかった。

「ごちそうさま」

「食器、片付けておくわよ」

「ん、わかった」

 矢霧波江が私の分の食器も片付けてくれた。

「これってなんて言うんだろうね?放置プレイ?」

「ふぁ〜……。さて、今日は何をしようかな」

「えっ、スルー?」

「池袋にでも遊びに行こうかなー」

「あ、ちょっと頼みたいことがあるんだけど……って、そんな嫌そうな顔しないでよ」

「だってこの前、結局何もなしとか言ったじゃん。今回もそういうのでしょ?どうせ」

「あぁ、あの時の?あれは俺の気まぐれだ」

「アンタの気まぐれに付き合う程、私はお人よしじゃあない」

「臨也って呼ぶ約束」

「で、何よ頼み事って。内容によっては、やってあげてもいいよ」

「……相変わらず素直じゃないねぇ」

「その状態のまま、平和島静雄の前に放り出そうか?」

「それだけは勘弁。絶対嫌だ」

「じゃあさっさと言いなさいよ」

「今日さ、アルバイトの子が二人くらい来る予定なんだよ」

「アルバイト?」

 コイツ、アルバイトなんて雇ってたの……?

「でも生憎俺は別の用事が入ってしまってね、ここにいないんだ」

「へぇー、今日いないんだ」

「そこで嬉しそうにしないでよ……。まぁ、そのアルバイトが来たら適当に報告聞いて、俺の机の上にある紙にまとめといて」

「んー…………、…………わかった」

「じゃあ、頼んだよ」

「ってか、矢霧波江は?」

「俺と一緒に来てもらう予定」

「ふぅん……」

「で、そのアルバイトの子の名前はね、紀田正臣と三ヶ島紗樹っていうんだ」




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あきゅろす。
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