DRRR!!夢[臨也] 5分後・リビング 「つまり、朝起きたら臨也が雪華の寝ていたベッドに入っていた、ってことね」 「そう」 「ふぅん……」 矢霧波江の視線の冷たさが100上がった。 折原臨也は相変わらずのヘラヘラした感じで謝罪をした。 「ごめん。本当にごめん。すっかり忘れていたよ」 「嘘でしょ?」 「本当。眠かったからいちいち確認しなかったんだ」 「どうかしらね」 「波江まで俺を疑っているのかい?」 「だって貴方ならやりかねないもの」 「でもね、俺だって人なんだよ?間違いのひとつやふたつ、起こしてしまうさ」 「それ以前に色々間違ってることしてるじゃないの?」 「臨也が言えたことじゃないわね」 「なんかさ、雪華が来てからさらに仕事場での俺の居場所がなくなった気がするよ」 若干涙目で折原臨也が言った。もう騙されないよ、その手には。 「居場所も何もないでしょう」 「いつになったら死ぬの?」 「誰が?」 「貴方が」 「……臨也ね」 「やだ」 「波江がいる時も、って条件に入ってたよ?」 「…………臨也、早く死んで」 「嫌だね」 「……」 コイツは私をイライラさせたいだけなのか?そうなのか? 「ていうかさ、そろそろ解放してくれない?手首がすごく痛いんだけど」 今、折原臨也は縛られていて、正座をさせている。 私と矢霧波江はソファに座ってホットケーキを食べている。 「少しは反省しろ」 「じゃあせめて朝ごはんくれないかな?」 ……とりあえずスルーで。 「ねぇ、このホットケーキ、おいしいよ」 「あら?本当?」 「うん」 「そう……なら、誠二の所に持って行きたかったわ……」 「わざわざこの変態の為に持ってきたの?」 |