それにしても、今朝は暖かいな……。そういえば、折原臨也のベッドを借りたんだっけ。別にソファで寝てもいいんだけどなぁ。でも、これからだんだん寒くなるか……。それならベッドを借りようかな……。
今日は珍しく、手が温かいな。いつも朝は冷たいのに……。
手に温もりを感じた。人の温もりを。
…………?
人の……?
しかも、手だけじゃない。身体全体にも感じる。まるで、抱きつかれているような……
「…………」
目をうっすらと開けてみる。……よし、目の前にはいない。
次に手に触れてる感触を確認。
……人の……手…………。
…………嫌な予感。
私が握っていた手は、うしろから回されている。……うん、間違いないだろう。これは確実に、アイツの手だ。
私は握っていた手の甲を思いっきり抓った。
「起きろ、変態情報屋ぁ!!」
「いーーーたい!!痛い痛い、痛いよ!!ちょ、ま、タンマ!!ストップ!!痛い!!」
「そりゃあ、抓ってるもの。痛いでしょうね」
「さらっと言わないでよ!!本当に痛いから。何を謝ればいいの!?」