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DRRR!!夢[臨也]
 


「何処行ってたんだろうね?」

「急にいなくなるからビックリしたじゃない」

「あはは、ごめんね。ちょっとした野暮用でね。でも俺はちゃんと言ったはずなんだけどなぁ」

「何を?」

「『ちょっと用事があるからここで待ってて』って。もしかして聞こえなかった?」

「……」

 聞こえてた。嫌でもあれは聞こえるだろう。だって耳元で囁きやがったし。はっきり言って、悪寒が走った。
 聞こえたからこそ、ちょっとその辺をフラフラしようかなーって思った。その結果がこれである。非常に残念だ。

「今残念そうな顔しなかった?」

「気のせいじゃない?」

「んー……、ま、いっか。それじゃあ、買い物行こうか」

「貴方の用事は済んだんでしょ?平和島静雄に会いたくないんだから、先に帰れば?」

「心配してくれるの?」

「んなことあるわけないでしょ。ただ貴方が鬱陶しいだけ」

「つれないなぁ……。俺と買い物しよ♪」

 すると、折原臨也はいきなり私の右手を握ってきた。

「!!!? な、なな、何すんの!!?」

「え?手繋いでるだけだけど?」

「手を繋ぐ必要なんてないでしょ!?」

「あるに決まってんじゃん。池袋の人間に、俺と雪華は仲がいいって見せびらかすのさ」

「しねばいいのに」

「それ、毎日言ってない?」

「貴方がうざいから」

「愛されてる証拠だよねぇ」

「自惚れるな。さっさと行くよ」

 仕方ないので、折原臨也の手を引いてあげる。それだけなのに、何故か折原臨也は嬉しそうに笑っていた。
 いつもは見ることのない、純粋な笑顔で。




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