[携帯モード] [URL送信]

DRRR!!夢[臨也]
臨也のマンション


「いやぁー、本当、危なかったー。雪華のおかげで助かったよ」

 部屋に戻ると折原臨也はデスク前にある椅子に座った。
 私はソファに座り、何か重大な勘違いをしている情報屋に言ってやった。

「べつに貴方の為じゃないし。セルティさんが手を下す必要はないと思っただけ。勘違いしないで」

「はぁ……それを照れながら言えば、所謂ツンデレなんだろうなぁ……」

「何か言った?」

「いや。なんでもないよ。君の無表情っぷりを見て可愛いげがないなぁ、って思っただけ」

「しねばいいのに」

「真顔で言わないでよ……」

「しねばいいのに」

「二回言った!?」

「大切なことなので二回言いました」

「それ、全然大切じゃないよね?」

「うん、割とどうでもいい」

「なんか、それはそれで酷いような……」

「うるさい」

「……」

 あ、折原臨也が拗ねた。パソコンの前の椅子に体育座りしてる。何かとめんどくさい情報屋だなぁ……。

 それにしても、まさかセルティさんがにんげんじゃなかったなんて……。
 たしかに、体から『影』を出している時点でにんげん離れしていたけど。ちょっと楽しくなってきたかも……♪

 そんなことを思ってると、不意に折原臨也に話しかけられた。

「雪華ー」

「何?」

「楽しそうだね」

「何が?」

「笑ってるよ」

「!!!?」

 しまった……!!さっきのことを思い出していたら、いつの間にか顔が綻んでいたようだ。そっぽを向いて、元に戻そうと顔に手をあてる。

「あれ?なんでそっち向いちゃうの?」

「関係ない!!」

「そうかなぁ?笑った顔、すごく可愛かったよ」

「……!!〜〜!!!!」

 そっぽ向いて正解だった。自分でも顔が赤くなるのがわかる。




[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!