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小説
six years later




あの時

なんで もっと早く


なんで もっと別の


なんで もっと声を


なんで もっと…?


違う、分かってる。あの時の俺は
あれがベストだった

もう何回も頭の中で再生される
同じ光景、後悔

もう、疲れた。

最善を尽くして
出来なかったことは、悔しいんだ
それだけの話

それからは一人
ずっと独り

ルッスもベルもマーモンも
レヴィも

みんないるけど俺はひとりぼっちだ

もうあれから6年経った
遠い遠い、それでいて 
やけに新鮮なおもいで

なぁもう…
いつになったら帰ってくる?
この質問は自分が余計にむなしくなる事も
もう分かってる

でもせずにはいられない
自分を保っていられない

自分の中にXANXUSという存在を
イメージして置かないと

俺が壊れてしまいそうで

もう帰ってこないのか?
お前が気まぐれに触れた俺の指も
髪も、唇も…あのときは

幸せを感じたのに


今はもう何も感じない
あのオッタビオとか言う奴も

好きになれないけれど
あいつにも触れられていることを知ったら

お前は怒るだろうか?
呆れるだろうか?
離れるだろうか?


ほら今日もお前の事ばかり…





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