[携帯モード] [URL送信]

小説 フェアリー隊


「さて、来て早々で済まないが、話はこれぐらいで良いかな?」

「はい。後の事はいつも通りで?」

「あぁ、構わない。
君に一任する。」

「ありがとうございます。」

そう言うと国王は席を立つ。
っと、扉の前で振り返り…

「麻衣くん、元気そうで良かった」

「?ありがとうございます」

僅かに微笑みながらそれだけ言うと部屋を出ていった。

「ねぇ、お兄ちゃん。
私、王様に会ったことなんかあったっけ?」

「…あぁ、あるよ。」

「?…そか」

麻衣は首をかしげながら思い出そうとする。
っとそんな麻衣の頭にポンッと手を置く優友。

「さて、用事も終わったことだし、帰ろうか。」

「私、少し街を見て帰りたい!」

「お前なぁ…一応仕事で来てるんだぞ?」

「あら、いいじゃない。
本国は久しぶりでしょ?」

「おい、由貴まで…」

「さて、麻衣さんは何処に行きたい?」

「っあ、私アンティークショップに行きたい!」

「あら、丁度近くにあるわよ?」

そう話ながら二人は部屋を出ていく。

「って、置いていくなよ!」

慌てて優友も部屋を飛び出した。


[*前へ][次へ#]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!