小説 フェアリー隊
2
異機種編成に当たるアドラー隊は、リョウスケ ユーロファイター タイフーン、ルキ F-15E、トム F-14D、そしてウォルトのF-22Aだ。
「アンノーン、尚も接近。
第一防衛ラインまで後50。」
(真っ直ぐ向かってくる…っと言うことは目的は首都?)
「トム、足が長いの積んでるよな?」
足が長い…つまり射程の長いミサイルの事だ。
「あるぜ、隊長。」
「よし。相手が何らかの戦闘行動を確認出来次第、こちらから仕掛ける。」
接触までは時間の問題。
だが………
「アンノーン、反転!
離脱?!」
「なんだそりゃ?」
トムの拍子抜けな声が聞こえる。
だが…
「レーダーに感!
方位320から340大規模編隊です!」
「なに?!」
(早急のは陽動?!)
「首都防衛にスクランブル!急がせろ!!」
「はい!」
レーダーの反応は増えていく。
既に20を超える反応。
(まさか首都への侵攻?)
そんな言葉が頭を過る。
リョウスケ達も素早く反転し急ぐ。
「ウォルト、光学映像撮れてるか?」
最新鋭のウォルトの機体には光学ズームが着いている。
「どうぞ、隊長」
転送データに目を移す。
「…これは!?」
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