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小説 フェアリー隊
10

そんなわけで場所をメイナード中心街、通称フォーロックストリートに来ていた。

王都の中心街とあって生活用品から雑貨まで揃っている。

確かにここなら麻衣の言っていたアンティークショップもあるだろう。

っと、どうやらお目当ての店に着いたようだ。
アトリエ・アンジェ

中に入るといかにもと言ったテーブルやお茶セット等が並んでいた。

中でも優友はロッキングチェアに目を惹かれた。
あれは読書をするとき良さそうだな。っと窓辺に置かれた椅子だったが、その窓の先の茂みが僅かに動いたのを見逃さなかった。

「伏せろ!」

その声と同時に静かに、鋭く鉛弾が飛んだ。

「っち…」

もしかしたら左翼の横槍が入るかもと覚悟していたがまさかこのタイミングとは。

初弾が外れたのは予想外だったのか、割れた窓ガラスから追撃の銃弾が撃たれる。

「伏せろ!」

テーブルを蹴倒し一応の盾を展開するが、アンティークとあって脆い。

「キャー」

カウンターにまで引いた麻衣の悲鳴が響く。

因みに店主はと言うと、銃弾の嵐が吹いた時には裏に逃げ込んでいた。

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あきゅろす。
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