小説 フェアリー隊 15 シャワーを浴び終え、部屋で一段落していたのだが、不意に嫌な予感がし、格納庫へ向かっていたその時、基地内に警報が鳴り響いた! 『ワイバーンより救難信号!搭乗員は速やかに格納庫へ向かって下さい。 繰り返します…』 フレイはパイロットスーツに着替え、急ぎ格納庫へ走った。 既に格納庫では愛機が発進を今か今かと待っていた。 「対空ミサイルだぞ!忘れるな!」 「隊長、ステルスはどうします?」 この状況、ステルスをどうするかと言うのは、ステルス機能を犠牲にして翼下のパイロンにミサイルを搭載し、完全武装で行くのか それともウェポンペイ内に全ての武装を収め、ステルス機とするかと言うものだ。 フレイは躊躇い無く告げた。 「いらない!ありったけ積んでいく!」 それを聞いた、整備兵が他の兵士達に伝えていく。 叫び声程に騒がしいハンガー内でフレイはコクピットに滑り込む。 システムを立ち上げ、整備兵のGOサインを待つ。 翼下に付けられたミサイルのピンを次々と抜いていき親指を立てる。 それを確認し、機体をタキシーさせる。 [*前へ][次へ#] [戻る] |