MACROSS-A.D.2048-
10ページ
「なあ、マリア」
「ネル、私はあなたの上司なんだから、言葉遣いに気を付けなさい」
ネルの礼儀知らずな言葉遣いをマリアは注意する。
「はいはい。じゃあ、マリア大尉」
「何?」
「大尉はメルトランディなのにマイクローン臭いよね」
「・・・そ、そうかしら?」
マイクローン臭いと言う言葉にマリアは少し動揺する。
「礼儀にやたら五月蝿いのはマイクローンの証拠だよ。あんまり五月蝿いとメルトランディとは言え、老けるよ」
「う゛」
老けると言う言葉にマリアの表情が固まる。
「はぁぁぁ、おいしかったぁ〜♪んじゃ、お先」
食事を終えて、ネルは満足げな表情で食堂を後にする。
「老けてないわ・・・私は老けてないわ」
一人、食堂に残ったマリアは自分に言い聞かせるように呟いていた。
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!