MACROSS-A.D.2048-
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「んなくそぉぉぉぉぉぉぉ!」
タクヤは思い切り操縦桿を引いてスロットルを切りつつ、バトロイドの脚部で小惑星を蹴り上げて振り切り、再び機体をファイターに変形させる。
「ふぅ・・・危ねぇ危ねぇ」
小惑星を振り切ったタクヤはホっと胸を撫で下ろす。
『この大バカ野郎!勝手な行動をするんじゃねぇ!』
ドルチェフの怒号が耳に響き、タクヤはヘルメット越しに耳を抑える。
『今度やったら絶対に撃ち殺してやるからな!』
『わ、わかったよ』
『わかったよだぁ?』
ふざけた態度のタクヤにドルチェフは鬼のような形相でタクヤを睨む。
『りょ、了解であります!隊長殿』
ドルチェフからの通信を急いで切った後、タクヤは舌を出す。
『タクヤ、ダメだよ無闇に飛び出しちゃ』
タクヤを心配してエスターが通信を入れる。
『ああ、悪ぃ悪ぃ。ちょっとばかし調子に乗りすぎたわ』
タクヤはエスターに愛想笑いして気を取り直し、再び小惑星群を進んでいく。
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