薄桜鬼×銀魂1
零番組
「お前らはあっちに帰るのかい?」
「俺的には、帰って暴走気味の弟を見守ってやってほしいんだけど」
笑顔でそう言ったら、笑顔で嫌だと言われた。グスン。
「俺達はお前さんの背中を追っかけるのが好きだったのさ。だから俺達はお前さんについて行くよ」
「ぶっちゃけ、お前さんの弟を止められるヤツはここにはいねえよ・・」
「ミミは神威も好きだけど・・likeであってloveじゃないから!!だんちょーの気持ちに応えるためにも帰らないっ!!」
「ちょ、なにこの面白い展開」
・・とりあえず総司君とミミを殴っておいた。
「ってことでどうしよっか?土方さん」
「どうしよっか?じゃねえだろうが!」
「土方さん・・その顔で、どうしよっか?はいろいろとアウトでしょ」
「お前があうとだ」
ごんっ・・
「話を戻すぞ」
「はい」
できたてほやほやのたんこぶを撫でる俺と、たんこぶの大きさにビビる平助。
たんこぶをつつこうとする新ぱっつぁんを止める左之さん。
爆笑しすぎて腹筋がつってしまった総司君と落ち着いた斎藤さん。
そして、冷静に物事を判断する山南さんと温かい目をした近藤さん。
【おい、兎!!】
・・俺は彼らと出会えて、言葉に言い換えることの出来ない何かをもらった。
だから、あんなに突き放しても、それでも俺についてきてくれたあいつらにも、俺が得た物を感じてほしい。
そう思ってもいるし、宇宙を渡り歩いてきたあいつらからしては、この世界はあまりにも小さすぎる気もするけどネ。
「あいつらは俺ほどじゃないとしてもそこそこ強いヨ。そうだナ、だいたい1人で1つの軍隊ぐらいはへっちゃらだろうネ。問題は・・」
「めちゃめちゃ食うもんな、夜兎族って」
「それもそうだけど、あいつらアホばっかりだから、ここのルール覚えるの大変そう」
「覚えさせるのが”団長”の仕事だ」
にやりと笑うみんな。
俺もつられてにやりと笑う。
この日、俺はかつての仲間達を引き連れ、「宇宙海賊第7師団元団長」から「新選組零番組組長」として名を連ねるようになった。
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