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中学一年生
「ねぇねぇエッチって気持ちイイ

椅子にまたがり、後ろの席の悠梨の机にひじをついて、興味津々な瞳をしているのは小学生時代からの女友達。

まだ中学校に入学して2ヶ月。

にも関わらず、悠梨のクラスメートはこの友達を含めて、髪の毛は茶色、眉をほとんど剃っているような子達ばかり。

そんな中学一年当時、悠梨には付き合い始めて、二ヶ月が経つ彼氏【ヒロ】がいた。

「悠梨、まだ処女だょ

透き通るような白い肌。

パッチリとした大きな瞳。

長いまつげ。

スーッと通った鼻。

ピンク色の頬。

少しあひる口な唇。

色素は薄く茶色に近い長い髪の毛は胸下まで伸びていてふわふわしている。

この誰もが振り返るかわいらしさを放つ、少女悠梨がこれから始まる話の主人公だ。

「うっそぉ二ヶ月経ってるのに

目を丸くしながら信じられないとゆうような表情をしている友達に少しムッとしながら唇をとがらせる。

教室中に響く声だったため、他のクラスメート…
特に男子の注目を一気に集めてしまった。

「別にェッチしたくて付き合ってるんじゃないもん…」

エッチは大人がするもの…まだ12歳で知識も少ない悠梨には、まだそんな勇気はなかった。

付き合う=いずれエッチ。

なんて感覚もなく、ヒロと両想いでいられることだけで嬉しかった。

「悠梨ゎそうかもしれないけどさぁ…ヒロゎヤリタイんじゃないの

友の言葉に頬を染める悠梨。

実際、両想いで付き合っていると言っても、やはり子供。

【付き合う】ということは未知の領域…。

2人は登下校は一緒にしていたものの、会うのは学校でだけだった。

ヒロとはクラスが違うため、たまに授業を抜け出して、会ったりはしたがキス以上のことを求められたことはない。

友達関係とあまり変わらない…内面的にはぎこちなく過ごす日々が続き悠梨自身、不安を抱いていた。


「ヒロって結構モテてるんだからさぁ…。ちゃんと、かまってあげないと終わっちゃうょ

確かに友の言うとおりだ。

《…ヤリたくないなんてことゎないょね…きっと…》

相手に我慢させているかもしれない。
自分に魅力がないのかも…と不安になる。

《一度、きちんと話しないとダメだよね…。
ちゃんと聞いてみよ…》
そう決心した。





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あきゅろす。
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