D 「状況を整理しよう」 ロイドがそう言うとリオンがため息をついた。 「整理するも何も僕たちは迷ったんだろう」 「あー!もう!なんだって俺がこんな目に合わなきゃならねーんだ!」 「元はといえば貴様が適当な道に進んだせいだろう!」 「俺のせいかよ!ロイドだって『こっちにムヨがいる気がする』とか言ってたじゃねぇか!」 「俺のせいじゃねぇよ!リオンだって小声で『あっちでムヨが僕を待ってるんだ』とか言ってただろ!」 「貴様!聞こえてたのか!」 「お前そんなこと言ってたのかよ!?」 「ちょっと三人とも!何やってるのさ!」 「ん?よぉ!モルモ!」 突然現れたモルモに手を挙げて挨拶するロイド。 「こんなところにいる場合じゃないよ!もうみんなムヨのとこについたよ!」 「何!?」 「大事な時に君らがいなくてどうするんだよ!」 「……リオン、ルーク」 「ああ」 「わかってるっつーの」 「行くぜ!俺たちがムヨを助けるんだ!」 「僕が、だ」 「俺が助けんだよ!」 「なんでもいいから早く行って!!」 モルモが叫ぶとようやく三人もムヨがいる方に向い出した。 まあと少し! [*前へ][次へ#] |