長編
5
「オレのこと完璧に見えてるよね。霊感とか強いのでございましょうか?」

浮いたまま正座してるオレはおそるおそる尋ねてみる。

「俺の家の職業は代々陰陽師として生計たててんの。と、いうわけで俺も陰陽師なんだよ」

霊感が強くてちょっと見えちゃうだけかと思ったら、
俺と雪之丞さんの天敵でしたー!


「オ、オレ達のこと祓いにきたの…?」

ジリジリと雪之丞さんを抱きながら下がる。

「ちげーよ」

「ほ、ほんとにほんと?」

「ばーか、本気で祓う気あったらとっくのとうにお前らなんか祓われてるわ」

と、とりあえずの危機は去ったけど、なんかバカにされた感があるんだけど。
キノセイカナ?

「お前らが霊ってのも、よくここで遊んでるのは生徒会室から丸見えなんだよ。これっぽっちも害がないから放置してただけだ」

「まじで?!見られてたの?!」

やだめちゃ雪之丞さんと全力で戯れてたのとか見られちゃってたの?
霊だから見られてるわけないかと思ってたてものすごい遊びまくってたよ。

「ちょーど会長席の後ろの窓がこの上で、外見ると目につくんだよ

HA・ZU・KA・SI・I

「で、でも、今まで放置してたのにいきなりなんで絡んできたんだ?」

そのまま見てみぬふりをしてて欲しかったよ。
雪之丞さんのお腹でモッフモッフするのみられてたたと思うともうやりにくい…

「食堂によクソ転校生のせいでバカ役員共が生徒会の仕事をやらなくなったから、腹立って怒鳴りに行ったら珍しくお前が楽しそうに浮いていやがったからだよ」

はい?
オレが食堂で楽しく浮いてちゃだめなのか?

「お前、まさかあのクソ転校生が…好きなのか?」

「えー?!ナイナイナイナイ!!転校生くん裏で物凄すぎて無理だって!顔が良くても尻軽やだよ!」

顔可愛くても男とっかえひっかえの子なんて好きになるわけないし兄弟に加わりたくない。
ましてつねにあんな大声だし、自己中のかたまりなんてイヤすぎる。

「楽しそうにみてやがるからてっきりよ」

「なんかコントみたいで面白いなって見てただけだって。毎回同じ会話するからなんか台本でもあるのかと思うぐらい同じなんだわ」

「フハハハハ!!!コントかよ!!俺食堂でのあいつら確認したことねーんだわ。どんなんだよ?」


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