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02.


私達の下校ルートは必ず体育館の前を通る。
明るい体育館からは、キュッキュッとスニーカーの擦れる音と、ボールを床に何回も叩きつけている音がする。

―男バスだ。

暖かそうだなあ、とか思いながら体育館の中を足を止めて除いていた、ら。

体育館の中から男子が一人、走って来た。
その男子は留学生さんで、赤毛にマスカットより少し濃いめの瞳、身長は良い感じに高く、裏表がなくって誰とでも付き合えて、
聖徳太子みたいな事が出来て、文武両道。
お前は何処ぞの少女漫画のメインヒーローだッッ!
と言いたくなってしまう、所謂超モテ男(学校内でも指折りだ)。

ラビだった。










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あきゅろす。
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