君を想う歌声 4 俺の発言以降、 前川は終始無言のまま車を走らせ、 問題なく目的地へと到着した。 そこに到着しても前川は何も喋らない。 よっぽど俺の発言が気に障ったみたいだ。 だから俺も前川に声を掛けずに車を降りて 無言でドアを勢いよく閉める。 そして目に飛び込んできたのは…… なんつーか何? この門は? 軽く5mはあるんじゃねぇ? どうやって開けんだよ…… 周りを見渡しても 門と同じ高さの白い壁ばかり。 俺をここに連れてきた前川に聞こうにも 既に車は走り去った後。 どうしろっていうんだよ…… . [*BACK][NEXT#] [戻る] |