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SONG
※VAMPIRE
窓から入ってくる黒い影
音もたてずに忍び寄る

まるで催眠にかかったように躯は動かず
噛まれた首筋からは快楽しかやってこない

躯から血液が減って
体温が下がる

けど快楽に正直な私は
貴方からは逃げられない

日が昇る前に意識を無くした

あぁ今夜も貴方は来るの?

月が空高く昇るころ
今宵も貴方はやって来る

快楽を覚えた私の躯は待ち遠しく
鼓動や体温は上がるばかり

躯から血液が減るのさえ
気持ちがいい

もっともっとと私は言う
けど貴方はまた帰ってく

薄い意識のなか太陽を呪った

あぁずっと夜が続けばいいのに

噛まれたら痛いと思ってた
貴方の牙はまるで刃物
けど心地好く気持ちいい

貴方が来る度快楽に溺れ
より上を目指してく

もっともっと私を噛んで?
今日はいつもより夜が長い

シルクの寝間着を血に染め笑う

あぁきっと今夜私は溺れ逝く

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あきゅろす。
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