[携帯モード] [URL送信]

NARUTO



着替えを終えると、ナルトは借りた上着を着た。


黒のジャージで学年毎にラインの色が違い

一年生は赤色

二年生は金色

三年生は水色


となっている。一人だけ金色ラインの上着を着ているナルトはある意味目立っていた。


「ナルト、上着が違うがどうした。」

体育教師のガイ先生が尋ねると、ナルトは説明した。


「そうか、それは災難だったな。だが寒さなぞ身体を動かせば暖かくなる!」


さぁ動かすぞ!と熱血ガイ先生は一人高らかに笑う。


「見事にブカブカだな。」


『い、言うなってば!』


かぁ、と顔をあかくするナルトは体格差もある事にショックを受けた。

見た感じ細くて、猫背気味のシカマルだが脱げば驚きの体格だと言う事をナルトは当然知らない。



「・・・迂闊だったぜ」


キバは一人ぼそっと呟いた。


あれじゃナルトの体型がまるわかりだ。


チラチラ見ている生徒を見て舌打ちする。


けれどこれから夏になり、長袖から半袖になる事を考えるとキバは溜息がこぼれた。


休み時間になれば教室から見えていた生徒が、ナルトが着ている上着は誰の物なのか話したり


ブカブカで可愛いな、と話す生徒達。


シカマルはそれを見てくすりと笑った。


『・・・腹減った』

「次で昼休みだろうが」


頭を軽く叩かれ唇を尖らせだって、と呟くが再び頭を叩かれる。


「考えたらもっと減るぞ。」


『わーかってるってばよ』


そうは言っても減ったものは減った、と頭のなかでごちるがどうする事も出来ないのが現実。


「なーなー、ナルトそれ誰から借りたんだ?」


キバがサッカーをやっている時、隣の生徒が尋ね経緯を伝えた。


『そんで丁度体育終わった奈良先輩と会って、借してくれた。』


「奈良先輩!?」


信じられない顔を浮かべる生徒に首を傾げるナルト。


『どしたの?』


「いや、奈良先輩って面倒くさがりやだけど人気あんだよ。」


やっぱり、と昨日の事を思い出した。


面倒くさがりやかは知らないが、人気があってもおかしくないのは事実。


「しかも頭スゲーいいらしいぜ」


『・・・分けて欲しい』


揃ってる人は揃っているんだな、とナルトは実感した。




[前へ][次へ]
[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!