NARUTO
十三
力が入っていた脚はくたりとして、いやらしい音と啜り泣く甘い声。
先端から溢れ出たものは腹部にぽたりぽたりと落ち、小さな水溜まりを作っていた。
この小さな入口に自分自身を受け入れてもらえるよう、シカマルは少しずつ指を増やす。
『も、や・・・いっぱいだ・・・あ』
「こんなんでなるかよ」
たかが指三本で。とぷくりとした乳首を舐める。
二人にムードのかけらは有るようで無かったり。
けれどそれが嫌だとは感じなかった。
むしろ楽しいと思ってしまう自分がいる。
「ここ、次何が入るか分かるか?」
『・・・っふ、次、次は・・・っ、シカマル、の?』
たどたどしく返す姿はまるで子供のようで、そうだと言う彼の顔は愛おしい者を見ているそれに、胸がとくりとした。
「痛かったら言えよ?」
そこにシカマルを押し当てられ、ナルトは手の甲を噛んだ。
『ふっ・・・うー・・・あ・・・』
するっと大きなものが滑り込むように入る。
「──・・・っ、きつ・・・っ」
きつい抵抗感を与えてくる粘膜をずるりと穿って長く息を吐く。ナルトの頬に張り付いている髪の毛を指で払った。
「痛いか?」
『ん・・・へ、いき・・・』
震える声で言う姿に、本当は痛いだろうに。とシカマルは笑う。
「そうか、ありがとな」
『う、うん・・・?』
礼を言われる意味が理解できないまま頷いた。
ゆっくり動き出したシカマルの腰に、ナルトは腕を掴む。
『・・・っ、んん・・・、あっ、まっ、待って・・・』
待たない。腕に込められた力はたいして強くも無く、待ってと言われた場所に先端を小刻みに擦りつければ悲鳴があがる。
『やああっ、あっ、や・・・やぁ、だっ』
嬌声なら大歓迎だが、がしがし曲げた脚で腰を蹴られてはたまらず、シカマルはいったん動きを止めて文句を言った。
「次は脚かよ!何が不満だ!?」
『だっ・・・だって・・・おこっ、な、てば…っ!』
ばちっと平手で胸元を叩かれる。
相手を見ればぼろぼろ零落ちる涙を指で掬い取った。
「怖かったか?」
『ふ・・・う、うん』
優しく尋ねるとナルトはしがみついてきた。
啜り泣くような吐息を混ぜて腰を震わせて言われても、シカマルはただ煽られていくばかりだ。
「怖くねえよ、感じてんだから、そのままそうして泣いてればいい」
『・・・シカマル』
「・・・ん?」
落ち着いたのかぽつりと名をよばれ、鼻で返事をした。
『──・・・好きだってばよ』
「・・・くそったれが」
不意打ち過ぎるだろうが、と肩を押さえて深く腰を打ち付ける。
とたん呼吸をひきつらせたナルトの中がきゅううっと窄まり、シカマルは背筋を強張らせてその強烈な快感をやりすごした。
「次から、つぎへと・・・っ」
『いやっ、やあ・・・だ、め、そこ、だめ・・・っ』
びくびくしながら、だめとか言うなこの野郎。しがみついてくる細い腕の力も、肩に顔を押し付けて縋ってくる仕種にも、身体中が燃え上がる。
『ふあ、ああっ・・・や、あぅんっ!』
シカマルの動きが大胆に激しくなる。
突き上げるたびに、蕩けて柔らかい感覚と、絡み付いてくるものに背を震わせる。
『あ、あ、は・・・あ、しっ、シカマル、シカマルッ』
「んー・・・?どうした?」
『これ、そこ・・・いい・・・俺、ここ、変・・・どうしよう』
小さな声で告げるナルトの声には切羽詰まったような色がある。
うろたえ、何かを怖がるようなナルトが、どうしようもなく愛おしいと思った。
せつなそうに眉を寄せ、目を伏せて薄い胸を上下させながらなにかに耐えるように唇を噛んでいた。
「変じゃねえよ、大丈夫だから」
本当?と瞳で訴える姿に、軽く口づけると強まる両腕。
無意識だろう縋る仕種にぞくぞくする。
軽く揺すっただけで囁くような甘い吐息混じりの声が耳元に届く。
「怖くもねえよ」
『あ、あぅ・・・や、そこ、や、やあぁっ!』
肩を掴む手をとり指を絡めれば、強く握り締めてくる。
もう声も出ないまま、追い上げられる動きに悶えるだけのナルトに、いくぞ、とシカマルは囁いた。
『ひ、あ・・・ああっ、つよ、い、あああっ!』
ぐっと強く腰を突き入れ一番感じる場所を攻め、勢い良く放った。
『やだ、なか、でっ・・・んあっ、ああっ!』
内部が熱いものに放たれ、ナルトは過敏に震えた。
目を瞠り混乱したようにかぶりをふって、逃げようとする細い肩を掴んで強く押さえ付けたシカマルは
粘膜に馴染ませるように腰をゆすって出し切るまで逃がさなかった。
ほぼ同時に欲望を吐き出したと、濡れた腹の感覚で知った。
『あ、も、どくどく、して・・・っ』
「・・・そっちもな」
ひくひくと下腹部を痙攣させるナルトは、どこかぼんやりとした顔をしている。
薄く滲んだ涙は、綺麗な目がきらきらとしていて、目尻に唇を落とした。
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