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01:(雨は涙、全部洗い流して)

ポツ、ポツと空から降る雨

そっと頬を濡らして

服を、髪を濡らしてく

冷たいはずなのに

何故か温かくて

きっと、それは───

あたしの心を映しているんだ

雨に濡れれば全てが流れる

まるで、嫌なことを全部

忘れさせてくれるみたいに

そして、彼らが泣いている様に

そう思えて仕方がない

違うね───

あたしが泣いてるんだ

¨さよなら¨

それがこんなに重いなんて

知らなかったよ

¨さよなら¨と¨またね¨

この二つの言葉

あたしは¨またね¨と

そう言いたかったんだ

きっとまた会えるからって

そんな無に等しい可能性に

少しでもいいからと

縋(すが)ってしまうのは

あたしがまだ子供だから

成長しないから

後ろばかり振り返って

前に進もうとしないから

そんなの分かってるんだ

だけど、分かってるけど

進んでくれない

過去にとらわれて動けない

¨現実逃避¨

違うよ

あたしがしてるのは

¨叶わない恋¨

それは降りゆく雨の中

痛いほど身にしみて

どうすればいいか分からない

彼らと過ごした時間は

長いようであっという間の日々

その中で芽生えてしまった

決して抱いてはいけない

人を恋い慕う気持ち

出会いがあれば別れがある

それは当たり前のこと

でもね、そんな理屈

あたしには必要ない

出会ったのに別れる

そんな理由がどこにある?

出会っちゃいけないなら

最初からそうすればいい

別れなきゃならないなら

最初から出会わなきゃいい

これが偶然というなら

あたしは必然であると願う

そして、その必然が

またあたし達を

引き合わせてくれると

そう信じたい──


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あきゅろす。
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