[携帯モード] [URL送信]

空にうつるもの
捜索


ー翔side







「……蓮李ー!!」




………どこだ。








……………どこにいる。





「……っクソ。」






一度、来た道と行くはずだった道を辿ってみたが………見つからない。




「ハァっ……ハァっ…。」




そうこうしている内に、蓮李と別れた所にたどり着いていた。




忘れ物をした自分を殴りたい。



朔にも気をつけるように言われていたのに…。









………浮かれていたのかもしれない。








友達と遊ぶことなんて………、なかったから。







けど…、守ると決めた!!



そう思い直し、今度は路地裏を見てみようと、走り出した……。









ーーー・・・ーー・ー


ー蓮李side




「おい。無視するな。」




「さすが、あいつの友達だけあって、なまいきだぜ〜〜。」




「一度痛い目みせてやらいとな。」






「恨むなら、あいつを恨むんだな。」




ーガハハハハ







男たちの笑い声が響く。







誰が、翔を恨むかよ。




第一これは、ただの逆恨みだろ。




真っ正面から何も出来ない奴なんかに……、翔を悪く言われたくない。





そう思ったら………、今まで閉ざしていた口を開いていた。





『誰がお前らみたいな卑怯者の奴の、言うことなんか聞くかよ。』




思いっきり睨みつけた。






[*欠月][満月#]

10/22ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!