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空にうつるもの







俺は何故かドキドキしながら、答えを待った。



「…あぁ。天峰な。



そりゃあ、最初は怖かったし、まさか俺が天峰と話すとは思ってなかったよ?



でも、春日がさぁ〜イイ奴って言ったんだよ……それがお世辞とかそんなんでなくて、素直な感想って感じだったから……挨拶してみたんだ。



確かに話してみると普通だし、怖いとかは感じなくなったな。



まあ、まだ仲良しってまでは程遠いけど…。これからだな!」



ニカッと爽やかに笑う工藤。


そんな風にハッキリ言う工藤を、俺は素直に尊敬できる……。



「……お前がそお言うなら、そおなんだろうな!



春日って天峰と仲イイ奴だよな?



笑うとふわっとした雰囲気の!!」



にへっと笑いながら答えた。



「おう。お前、いきなり天峰が無理なら、春日に話し掛けてみなよ。




メッチャ話しやすいし、お前なら春日のこと気に入ると思うぞ。




……天峰も、春日の前だと雰囲気柔かいんだよなぁ〜。」



最後の発言は気になるところだけど、とりあえず!!



「うん!!俺話しかけてくる!!」



工藤が言ったことは、昔から信用している。



思い立ったが吉日という言葉通り、さっそく駆け出した。



そんな後ろ姿を、工藤が優しい笑顔で見守っていたなんて、誰も知らない………。



「俺とお話しませんか!?!?!?」



fin.


→あとがき



[*欠月][満月#]

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