小説
神の憂鬱! 6
「それでも私はあの人と結婚をしたい…だから認めてもらいたいの!お父さんに!!」
『ちょ、お父さん呼ばわりですか!?;』
姫さんの目にはうっすらと涙が浮かんでいた
そうとう本気なんだな…
「お願いがあるの…磯野くん、中島くん、明日一緒にお父さんを説得してくれないかしら!?」
返答に困った俺は中島を見た
「…ぐすっ」
…嘘…だろ……
おいおい…鬼の目にも涙 ってか…?
「姫さん!ぜったい…絶対お父さんを説得しましょうをぉおおぉぉおお!!!!」
あ…あつい!
なんてあつい奴なんだ中島ぁあ!!
ふっ、俺も負けてらんねぇな…
『姫さん…俺らでよかったら何なりとお申し付け下さい。』
きらーん☆
決まったべ!
これ決まったべ!!
今までおかん相手に練習し続けたかいがあったぜ
「本当に…?」
『はい!』
姫さんは涙を拭うとにっこり笑った
「じゃあとりあえず明日のための準備を手伝ってもらうわ!まずこれだけ買ってきてちょうだい」
そう言って渡されたメモ帳にはびっしりと食材などが書き込まれていた
『こ…これは…』
「優しいのね君たち…“何なりとお申し付け下さい”だなんて!助かるわ」
「言ってきまぁああああす!!ほら、行くぞ磯野!!」
えっ…ちょ…
『うそーーーーん!!!!;』
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